コラム2023年7月26日

聞いたことありますか?『ブラック校則』

子どもの多様性が重んじられるなかで、近年は「ブラック校則」の存在が問題視されています。

近年では青春映画のタイトルにも用いられ、「ブラック校則」という用語の認知度は急激に高まっております。

ですが、実際はどんなルールがブラック校則にあたるのでしょうか?

ブラック校則の意味や問題点などを解説します。

 

【ブラック校則とは】

ブラック校則とは、一般常識とはかけ離れた不合理な校則のことです。

行き過ぎた校則は、生徒個人の尊厳を傷つけたり、ハラスメントに該当したり、

場合によっては健康を損ねたりする可能性もあります。

校則の性質上、生徒が選択できる余地はなく理不尽であっても従わなくてはいけない点がブラック校則の問題点です。

また、生徒心得や学校独自のルールであっても、社会的常識を欠くようなものは、ブラック校則に該当します。

 

”典型的なブラック校則”の例

教育目的を達成するために必要とされる範囲を超えている、

社会通念に照らすと合理性を欠くといったルールは「ブラック校則」にあたるといえるでしょう。

 

生まれつき茶色っぽい頭髪なのに「校則だから黒色に染めるように」と強要する

縮毛・巻き髪などくせ毛がある生徒に「地毛であることを証明しろ」と求める

運動中の水分補給を禁止する

下着の色を指定し、規則が守られているのかをチェックする

など

 

 

【ブラック校則ができた背景と問題点】

生徒から自然に発生したブラック校則という言葉ですが、なぜそのような校則が作られるようになったのでしょうか?
ここでは、ブラック校則ができた理由や背景について考えてみます。

 

・若者の非行行動改善

ブラック校則ができた理由の一つに、
若者の非行行動を改善するという目的が挙げられます。

戦後学校制度が整備されていったなか、旧文部省は「生徒指導の手引き」というものを発行しました。

その当時は若者の非行行動が問題視されており、学校でどのように生徒指導を行なうべきか、という点が注目されたのです。

その後、校内での暴力が問題となった年代もあり、生徒指導のなかではトラブルの芽を事前に摘むという考え方が広まりました。

若者の非行行動を抑えるため、国からの手引きをもって厳しい校則の下生徒を管理するという状態が定着したと言われています。

 

・周辺住民へのクレーム対策

ブラック校則ができた背景には、周辺住民へのクレーム対策という面があります。

周辺の住民からのクレームには、理不尽な内容のものも多く、クレームの内容には次のような理不尽なものがあります。

直接被害を受けたわけではないが、登下校中の態度が気に入らない

自宅から見える授業風景において、指導の仕方が納得いかない 

など、地域住民から受けた様々なクレームにより、

学校の先生が対処に追われ、板挟み状態になっていることが背景にあります。

 

しかし、クレーム対応も学校を運営していくうえでの義務となるため、

先生はブラック校則を設けて子供たちを取り締まろうという流れが生まれました。

本来子供の教育のために然るべき校則を設けるのが学校側の義務ですが、

周辺住民からクレームが来てしまった場合には、

地域との関係性を改善するための校則を制定しなければなりません。

その結果、ブラック校則が制定されてしまうことがあるのです。

 

・入学希望者や地域へ学校をアピールするため

ブラック校則は、学校側が入学希望者や地域に対して、規律正しい教育を徹底しているというアピールをするために設けられていることがあります。

学校側の都合が影響している部分が大きく、学校の運営都合のためにブラック校則を生徒に強いる事態が起きていると考えられます。

学校としては、入学希望者の増加や地域からの良い評判を維持したいのも確かです。

しかし、それらを実現するため、生徒側がブラック校則で辛い思いをしている場合があるという点についても理解する必要があります。

  

【まとめ】

ブラック校則とは人権や健康などを脅かす恐れのある不合理な校則のことです。

こうした校則の多くは、生徒が事件・事故に巻き込まれるのを防止するため、あるいは風紀の乱れ防止を目的として定められました。

しかし、行き過ぎた校則は現在の社会状況と合致しているとは限らず、場合によっては生徒個人の尊厳を損ねかねません。

 ブラック校則は、全国的な問題となっています。東京都をはじめとして、各地でブラック校則を撤廃する動きが進んでいます。

学校では、校内全体での議論だけでなく、第三者機関の活用など、ブラック校則の撤廃に向けた取り組みが求められているのです。

 


弊社、株式会社NEQLIASでは優秀なファシリテーターが在籍しております。

生徒、先生、保護者の意見を取り入れ、ブラック校則ではない方法での防止策として研修を行うことが可能です。

ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

 

お知らせ2023年6月26日

高知県黒潮町にて、教員研修を実施してきました!

先日、高知県の黒潮町にて
黒潮町教育委員会の皆様と中尾 拓(LLC Veintress代表)様のご協力のもと、
弊社山本と一緒に若手教員へ向けた教員研修を実施させて頂きました‼️

黒潮町では第2回目となる教員研修で、
初参加の先生や前回参加していただいた先生にもご参加いただくことができました。
他の学校の先生との人間関係づくりからスタートし、
先生方にも体験を通じてファシリテーションとはどういったものなのか、と言う部分を学んでいただきました。

休日にも関わらず多くの先生方がご参加してくださいました‼️
午前中に、ファシリテーターとはどういう役割なのか、「先生」との違いはどういった点なのかなど、
知識の部分を弊社山本よりお伝えさせて頂きました。

徐々に先生方も打ち解け合い午後からの実技となる「チームビルディング」のため、
チーム内での価値観の共有や話し合いをたくさんしていただくことができました。

午後からは実技です‼️
中尾様のご協力もあり、なんと…

「地元小学生サッカーチームを集め、各チームのメンバーをバラバラにして1つのチームを作る」と言う、
ファシリテーションスキルを存分に学び、体験し、失敗や成功を経験することができるとてもワクワクした特別企画です‼️

今回の企画も中尾様のご協力のもと、
子ども達のコミュニケーションスキルをUPし、自分で考えて行動する力を身につけて欲しいという中尾様のお考えと、
我々の先生方への想いがマッチしたところから誕生した企画でございます。

7色のチームに分けて、子ども達は普段対戦チームとなるお友達や、
初めましてのお友達と1日チームとなって試合をすると言うことを告げられても、
楽しそうですぐに溶け込むあたりに子ども達のポテンシャルの高さを感じました。

先生方にはチームの監督やコーチと言う立ち位置ではなく、ファシリテーターとして
いかに子ども達に考えてもらい、自発的に行動させれるかという点にこだわって午前中の座学をもとに実践をして頂きました。
アイスブレイクからスタートするチームや、チームの目標設定をするところからスタートするなど、
午前中の座学で学んだことを実践し、先生方のチームの個性も見受けることができました。

無事、怪我もなく離脱者(抜けたいと言うお子様)も0人で全員参加で試合も終えることができ、
周囲の観覧されている保護者様や関係者の方からも高評価で終えることができました‼️

3時間の実技が終わった後、振り返りをしました。
とても大切な時間です。

午前で学んだ知識がどこまで活用できたのか。
実践してみて何が違ったのか。
チームでの話し合いは足りていたのか。
実際の学校生活、クラス作りに置き換えた際にはどのように活用ができるのか。
などなど、体験した結果をもとにたくさんの振り返りをし自身の経験を増やすことができたのではないでしょうか。

中には、チーム内や先生同士で、過去の自身の経験から、
「このようにするとクラスが良くなったよ」
「今こういった課題があるんだけどどうしたらいいと思いますか?」
など、共有し話し合う姿も見受けられ、今回の経験がすでに活かされていると実感する場面もありました。

今回の経験をもとに、ファシリテーターとしてのスキルUPをして頂き、
高知県黒潮町という街全体で、より良い学生生活を応援できる先生になっていただけると私たちも嬉しく思います。


弊社、株式会社NEQLIASには優秀なファシリテーターが多数在籍しており、
チームビルディングや人間関係作りの基礎を作り上げることを得意としております。
学校様に限らず、企業様の企業研修も多数ご依頼いただき経験もございますので、
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

P.S.
夜に、高知県黒潮町のご当地お料理を堪能させて頂きました✨
鰹のタタキには感動してしまい、美味しい以外の言葉を見つけることが出来ませんでした…。
「ちゃんばら貝」や「しい」、「ごりの唐揚げ」に「土佐巻き」と、
たくさんのお料理を美味しくいただくことが出来ました‼️

ぜひ、ご覧いただいてる方も機会がありましたら高知県黒潮町へ足をお運びください♪

コラム2023年4月24日

「ファシリテーター」とは

これまで、教育に関する理論や実例などをもとに記事を書かせていただきました。

その中で、ご覧いただいております方や、研修でお会いする先生方から、

「ファシリテーターって、実際のところ何をするのですか?」と言うような内容の質問を多くいただくことが多いので、

今回はこの”ファシリテーターとは何か”について少し触れてみたいと思います。

 

【ファシリテーターとは】
まずはファシリテーターという言葉の基本的な意味を理解し、ファシリテーターとは何をする人なのかについて簡単に解説致します。

ファシリテーターという言葉は、「促進する、容易にする、円滑に進める」といった意味を持つ、
”facilitate”という英単語が元になっています。集団活動で物事がうまく進むようにかじ取りをすることを「ファシリテーション」と言い、ファシリテーションをする人はファシリテーターと呼ばれます。

ファシリテーターはより効率的に会を進めたり物事を選択したりする手助けを公平な立場から行う役割です。
各参加者がグループに貢献しながら議論を進められるよう、バランス感のあるリーダー役になったうえで、活動の目的を達成するようガイドすることが求められます。
つまりファシリテーターとは、参加者の発言を促したり意見を整理したりしながら、会議などの円滑な進行をサポートする役割です。

会社などの組織で仕事を進める際には、考え方がそれぞれに異なる多様な人々の相互理解を図り、合意形成をすることで問題を解決しなければなりません。そこで、議論のかじ取り役を担うことで会議のパフォーマンスを向上させ、アジェンダを整えたり進行をサポートしたりしながら最終的にグループが独自の選択をするのをサポートするのが、ファシリテーターなのです。

 

【”ファシリテーター”と”司会者”の違い】
司会とは、会議においてはプログラム通りの進行を実現する、また研修においてはカリキュラム通りの進行を実現する進行役です。
そのため参加者に発言を促す場面は非常に限られており、会議の雰囲気や結論も発表者や司会者によって左右されます。
会社の方針をトップダウンで落とし込む場面や、月次会議のようにルーティンとして定型内容を共有する場面において、司会の役割は重要です。

一方ファシリテーターは、参加者の当事者意識を高めてアイデアを引き出したり、参加者同士の相乗効果を生み出したりする場面において、その役割が発揮されます。あくまで主役を参加者に設定して、発言を促し、会議の目的達成に導くのがファシリテーターです。

 

【ファシリテーターが担う役割とは】
ファシリテーターが担う具体的な役割が以下の通りです。

・目的の設定と共有

・意見を交わしやすい場の構築

・お互いの意見の整理する

・合意形成に向けた会議の進行

事前準備から場の構築、予定時間内に結論を出すための時間管理など、ファシリテーター要求される仕事は多岐にわたります。

・目的の設定と共有
ファシリテーターの役割としてまず挙げられるのが、目的の設定と参加者への共有です。
会議中に交わされる意見をまとめ、参加者が納得できる結論を導き出すためには、最初に会議の目的を明確にしておく必要があります。加えて、設定した目的を参加者に共有し、参加者が提示する意見の精度を上げることも重要です。

目的の設定と共有が上手くできていないと、会議の内容がどんどん関係ない方向に流れていき、
時間の無駄になってしまう可能性があるので注意しましょう。

 

・意見を交わしやすい場の構築
会議を行う前に場を温め、意見が活発に出るようにすることもファシリテーターの役割です。
会議前に参加者を交えて積極的にコミュニケーションを行い、アイスブレイクを行います。
参加者の意見交換を活発にするためには、心理的安全性が確保された場を構築する必要があります。
すなわち、他の参加者の反応に怯えたり、恥ずかしがったりすることなく自然体で意見を言える場を形成する必要があるのです。

よって、ファシリテーターには「発言がきっかけで場が荒れてもしっかりとまとめるくれる」と参加者から信頼されている人物が適しています。

 

・参加者の意見の整理する
会議中に出た意見を整理することもファシリテーターの役割です。
各参加者から意見やアイデアを引き出しつつ、会議の方向性が目的から外れないように話を整理します。
こまめに意見を整理しつつ結論を出し、更に発生した課題の解決について再度話し合っていくことで、最終的な結論をまとめることが可能です。 

また、会議の内容が本題から外れてしまいそうな時は、話を整理することで軌道修正することができます。
意見の整理が上手くできないと会議の全体の結論が出ず、時間の無駄になってしまうため、ファシリテーターの手腕が試される部分です。

 

・合意形成に向けた会議の進行
ファシリテーターの最後の仕事は、会議で整理した意見のもとに、最終的な結論を導き出すことです。
会議の内容を振り返り、最初に設定した目的と照らし合わせ、参加者全員が合意できる結論を導き出します。
会議中にこまめに意見の整理ができていれば、自ずと参加者が納得できる結論が出ることでしょう。

結論が出たら、参加者が次に行うべきアクションを明確にし、各々に認識させます。以上のうように、
会議が参加者主体のものになるよう場を構築し、全体の合意がとれた結論を出すことがファシリテーターの役割です。

 

【ファシリテーターが注意すべきこと】
ファシリテーターとして、スムーズで効果的な会議を行うための土台づくりには注意が必要です。

参加者が主役となるよう発言を促し、会議を活発化させるためには、
ファシリテーター自身も明るい表情で発言を肯定的にフィードバックして、
コミュニケーションしやすい雰囲気を演出しなければなりません。
会議全体のレベルがファシリテーターに大きく依存しますので、会議進行に必要なスキル習得や準備、シミュレーションが重要です。

また参加者が守るべき前提条件として、会議に臨む姿勢や発言に対する共通ルールをしっかり定めて落とし込みます。
発言を最後まで聞く、否定せず発言を尊重する、自分の考えを持つ、といった共通ルールを明示し、遵守させる厳しさが必要です。

また発言に対して、事実と印象を区別して受け止め、ファシリテーター自身の関わり方に偏りが出ないよう公平性や客観性を保ちます。
ファシリテーターと参加者の隙間を埋めるために、ファシリテーター自身の想いや経験を伝える場面が効果的になるケースもありますが、あくまで中立的な立場を崩さず、参加者主体の議論になることを最優先しなければなりません。

 

【まとめ】
この記事では、ファシリテーターの役割や注意点などについて書かせていただきました。
ファシリテーターがうまく機能し、良質なコミュニケーションが実現している会議では、意見の対立があったり議論が停滞したりしても、振り返って打開策を探ることができます。
また、参加者それぞれにファシリテーションのスキルがあれば自分たちで議論の流れを作ることは可能であり、
必ずしもファシリテーターの役割を特別に置かなければいけないわけではありません。
むしろ、これからの時代に対応するためには1人1人がファシリテーションスキルを保有していることが大切でしょう。

弊社、株式会社NEQLIASには経験豊富で優秀なファシリテーターが多数在籍しております。
今後の組織改革や人材育成についてお悩みがあれば、ぜひ弊社NEQLIAS(ネクリアス)にご相談ください。

コラム2023年4月13日

これから重要な「経験学習」とは

以前、経験学習サイクルについて記事を書かせていただきました。
※前回の経験学習についての記事:https://neqlias.net/elp経験学習サイクルとpdcaの違い/

理論として存在し大切な内容だと感じてくださった人もいるのではないでしょうか。
ですが、我々も学校様や企業様に対して研修プログラムを実施させていただく際に、
この「経験学習」が実社会においてどれほど”重要”でどのくらい”求められていること”なのか、
深い部分まで浸透していないと言うのは実感しております。

今回は、この「経験学習」がどれほど重要で実社会においてどのくらい求められていることなのか、
少しでも多くの方に伝わるように記載できればと思います。

【とある大学の入学式】
昨日、東京大学において入学式の祝辞で興味深い内容がありましたので引用しご紹介させていただきます。

”大学内の教室での学びの大切さはもちろん、みなさんが社会のさまざまな現場に直接に触れあう機会を設けることにも取り組んでいます。コロナ禍での全面的な行動制限が緩和されて、対面での活動も増えてきていますので、ぜひチャレンジしてください。

この体験型の活動について、私は「学びを社会と結び直す」ことが大事だ、と言ってきています。いくつか例を挙げてお話ししましょう。
たとえば、学部学生が自ら国際的な学びや体験の計画をたて、その実践を大学が国際総合力として認定する「Go Global Gateway」という制度があります。

「自分で考え、選び、実行する」ところに特徴があります。

また入学直後に1年間の特別休学期間を取得し、ボランティアや就業、国際交流などの自主的な学外活動を行う「FLY Program」もあります。
全国各地の地域自治体に1カ月程度滞在し、課題を持ち帰って教員や仲間と相談しながら解決策を提案、実行してみるという「フィールドスタディ型政策協働プログラム」や、ダイキン工業との産学協創から生まれた「東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム」などもユニークです。
アメリカやタイなどの生産拠点の現場に東京大学の学生が滞在して、気候変動・環境・資源などの大きな問題を含む、ものづくりあるいはその地域のビジネスや文化のさまざまな課題に取り組むという、たいへん貴重な経験を得ることができるプログラムです。2021年からはソフトバンクと連携して実施するグローバル・インターンシップもスタートし、自分で見つけた社会課題を解決するアプリやサービスなどの開発を競う「ハッカソン」や勉強会、海外研修を通じてAIやデータ活用を実践的に学べる機会を提供しています。

みなさんも東京大学が用意しているこうした体験型の学びの機会を存分に活かし、教室の中での学びを越えて、自らの学びをより豊かなものにしていただきたいと思います。

誰もがワクワク感を持ち、のびのびと活動できる場として、私たちは「世界の誰もが来たくなる大学」を作ろうと考えています。
みなさんもどういう学生生活を送りたいのか、ぜひ自分たちの目線からアイディアを出してください。
また、東京大学が取り組む課題についても一緒に考えてみてください。
みなさんにも、グローバルシティズンの一人として知っておくべき地球規模の課題を正しく理解し、
その解決に向けて、共に考え、行動していただきたいと思います。

※引用元記事:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2023_01.html

この内容を拝見した際に、私が感じたことではありますが、
東京大学の凄さと言うのは、職員の方と学生さんが同じベクトルを向いて、大学全体で取り組んでいると言う点です。
自ら考え、行動する人は多い中、環境としてもサポートしバックアップをしてくれる環境であることは、
何よりも経験学習をより加速し成長できる環境と言えるのではないでしょうか。

すでに、大学入学というフェーズでこの経験学習のベースが出来ていないと取り組めない内容や、理解が難しい内容になってしまいます。

【社会においても重要となる経験学習】
自発的に行動できるようになると、業務効率が改善できるだけでなく、本人が仕事にやりがいを感じられるようになるなど、数多くのメリットがあります。
例えば、命令されたことしかしない「指示待ち人間」が多い場合、報告・連絡・相談の件数が減り、
いずれは大きなミスや事故につながる可能性もあります。職場に自発性のない社員を見つけたときは、早期の環境改善が重要です。   嫌々仕事をしても、仕事のパフォーマンスは上がりません。自分の作業方法が効率の悪いことに気付いても、改善しようとしないため、組織全体の生産性も低下します。
この「自発性」を養うことができるのも「経験学習」の重要なポイントとなります。

また、新人だけに求められるのではなく、
上司や役員などもレベルの段階を上げた部分で経験学習を活かすことが出来ます。

それは経験学習サイクルの中の「振り返り」を質を上げていくことです。
上司や役員の方の過去の”経験”をもとに、新人や部下の成功体験や失敗経験を一緒に振り返ることで、
良い方向へ導くことができます。

【まとめ】
引用をもとに少し長く記載をさせていただきましたが、
大学生活や仕事をする社会人においてこの「経験学習」というのは今後も非常に重要なものになると言えます。
近年様々な課題が我々を襲いました。人とコミュニケーションを取ることもままならない環境を数年と過ごしてきた中で、
この「経験学習」知っている、理解している、ベースを持っているでは、今後の自分の人生を左右する重要な分岐点になるのではないでしょうか。

弊社、株式会社NEQLIASではこの経験学習サイクルをベースとしたオーダーメイドの研修プログラムを実施しております。
課題点を伺い、少しでも改善に近づくための研修プログラムを行い経験学習サイクルのベースを作らせていただきます。
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

コラム2023年3月21日

トライやる・ウィーク~職業体験の役割と意義~

皆様は、“トライやる・ウィーク”という言葉をご存知でしょうか。

これは、兵庫県で実施されている体験活動です。

今回はこの“トライやる・ウィーク”について少し触れてみたいと思います。

 

【トライやる・ウィークとは】

トライやる・ウィークは、兵庫県が、1995年の阪神・淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に中学生に働く場を見せて学習させようとする趣旨のもと、県内の中学2年生を対象として1998年度から実施されている職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動です。

一部の私立・国立中学校においては、期間が短縮されているか、実施されていないことがありますが、 一週間、中学2年生が職場体験などを通して地域について学び「生きる力」を育むことを目的としている体験活動となります。

  

【体験活動の内容について】

職場体験活動では、ケーブルテレビ局、病院、農場、工場と様々な職場で活動を行っています。「トライやる・ウィーク実施中」というのぼりを作成し、事業所に立てさせていただいている学校が多くあり、「トライやる・ウィーク」の実施期間中には県内各地で見られる、兵庫県の風物詩となっています。 

また、文化・芸術創作体験活動としては、例えば赤穂市の塩田での塩作り、織物、丹波市の陶芸、城崎温泉の麦わら細工等地域の伝統産業を体験し、地域の良さや故郷の恵みに触れることにより、故郷意識の醸成にもつながっています。

 

・事前事後指導でより効果が出るように

こうした活動に向けての意欲を高め目的意識を明らかにするために、事前・事後指導の充実に努めています。事前指導は、中学1年生から進路学習と関連させながらの指導、活動時の心得や社会人としてのマナー等を学び事前訪問といったことを行っています。

事後指導としては、活動のまとめを作文集や報告書にしてお世話になった事業所への報告、指導ボランティアや保護者を招いての報告会の開催など、中学3年に向け志望する進路実現のために目的意識を高める進路指導につなげています。

 

【職場体験が求められる背景】
職場体験が求められる背景として、
子どもたちの生活や意識の変容、学校から社会への移行をめぐる様々な課題、
そして、何よりも望ましい勤労観、職業観を育む体験活動等の不足が指摘されています。

社会性の不足、規範意識の低下、人間関係や連帯感の希薄化、集団や社会の一員としての自覚や責任感の低下などが指摘されていることはご存知でしょうか。

そして、若者の世界に漠然とした閉塞感や無力感、あるいは、職業について考えたり、職業の選択・決定を先送りにするモラトリアム傾向やフリーター志向の広がり、高水準で推移する若年者の失業率や就職後の早期離職、また最近ではニートの問題が指摘される中で、生徒の進路意識や目的意識の低下が懸念されています。

一方、このようなことから、学校段階では、従来から課題となっている不登校や中途退学についても、将来の社会的自立に向けた支援の視点から「進路の問題」として捉えることの重要性が指摘されているのです。

 

【職場体験の必要性】

職場体験には、生徒が直接働く人と接することにより、また、実際的な知識や技術・技能に触れることを通して、学ぶことの意義や働くことの意義を理解し、生きることの尊さを実感させることが求められています。また、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことのできる教育活動として、重要な意味を持っています。

望ましい勤労観、職業観の育成や、自己の将来に夢や希望を抱き、その実現を目指す意欲の高揚を図る教育は、これまでも行われてきたところであるが、より一層大切になってきていると言えます。

職場体験は、こうした課題の解決に向けて、体験を重視した教育の改善・充実を図る取組の一環として大きな役割を担うものです。

特に、生徒の進路意識の未成熟や勤労観、職業観の未発達が大きな課題となっている時代、

生徒が実際的な知識や技術・技能に触れることを通して、学ぶことの意義を理解し主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など、培うことのできる教育活動として重要な意味を持っていると言えます。

 

【まとめ】

“トライやる・ウィーク”は、子供たちの将来の選択肢を実際に見ることのできる体験活動だと私は考えます。
学校生活だけでは学びきれない部分、親御様から伝えきれない“仕事”について実際に触れることで、自身の職業観を培うきっかけとなるものです。
こういった取り組みが増えることで将来有望な人材が現れたり、革新的な技術や技能を生み出す可能性もあります。
第二新卒という言葉もある今の時代、どんな仕事をしたいのか、どのように仕事と向き合うのか、そういった学びがある体験活動と言えます。

弊社、株式会社NEQLIASでは、こういった“体験”をベースとしたアウトプット型の研修プログラムを行なっております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

コラム2023年3月15日

「チームとしての学校」の在り方

学校を取り巻く課題が複雑になっていることを背景に、
教員が教科指導や生徒指導に集中できる仕組みの構築を目指した「チーム学校」とよばれる考え方が提唱されています。
私立学校の場合は一部先行している事例もありますが、今後はさらなる地域との連携が求められていくことでしょう。

 

【学校教員の現状】

中央教育審議会の「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」によると、
日本の教員の特徴は以下の3つにまとめられています。 

・学習指導、生徒指導、部活動等、幅広い業務を担い、子どもたちの状況を総合的に把握して指導している。


・欧米諸国と比較して、教員以外の専門スタッフの配置が少ない。


・国際的に見て、勤務時間が長い。


さらに、いじめ、不登校、家庭の貧困問題などへの対応も学校に求められるようになっており、
教員が抱える課題は複雑化していると言えます。
結果として、教員が教科指導や生徒指導に割く時間が十分に確保できていないという問題が指摘されているのです。

 

【「チーム学校」とは?】

このような状況を解決するために、「チーム学校」という考え方が提唱されています。
「チーム学校」とは、
・「専門性に基づくチーム体制の構築」
・「学校のマネジメント機能の強化」
・「教員一人一人が力を発揮できる環境の整備」
3つの視点に沿って学校のマネジメントモデルを転換するものです。 

この中でも特に注目されているのが、「チーム体制の構築」です。
学校内部においては指導体制の充実を図るとともに、
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、部活動指導員、図書館司書など、
外部の専門性を持つ人々と連携することが想定されています。
これに加え、地域住民と問題を共有するために、地域連携担当の教職員も重要な存在になります。

こういった取り組みにより、教員以外にも専門性を持ったスタッフが配置され、
「チーム」で連携・分担して問題解決にあたることになります。
教員は従来から担ってきたさまざまな役割のうち、教科指導や生徒指導といった
業務に今までよりも集中して取り組むことができるようになると期待されているのです。

 

【「チームとしての学校」の在り方】

これからの学校が教育課程の改善等を実現し、複雑化・多様化した課題を解決していくためには、学校の組織としての在り方や、学校の組織文化に基づく業務の在り方などを見直し、「チームとしての学校」を作り上げていくことが大切です。

そのため、現在、配置されている教員に加えて、多様な専門性を持つ職員の配置を進めながら、教員と多様な専門性を持つ職員が一つのチームとして、それぞれの専門性を生かして、連携・分担することができるよう、管理職のリーダーシップや校務の在り方、教職員の働き方の見直しを行うことが必要だと言えます。

また、「チームとしての学校」が成果を上げるためには、必要な教職員の配置と、学校や教職員のマネジメント、組織文化等の改革に一体的に取り組まなければいけません。

・「チームとしての学校」像

“校長のリーダーシップの下、カリキュラム、日々の教育活動、学校の資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子供たちに必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校” 

今後、「チームとしての学校」を実現するためには、
次の3つの視点に沿って学校のマネジメントモデルの転換を図っていくことが必要です。 

  • 専門性に基づくチーム体制の構築

 教員が教育に関する専門性を共通の基盤として持ちつつ、それぞれ独自の得意分野を生かし、学校の中で、学習指導や生徒指導など様々な教育活動を「チームとして」担い、子供に必要な資質・能力を育むことができるよう指導体制を充実していくことが重要です。

 さらに、心理や福祉等の専門スタッフを学校の教育活動の中に位置付け、教員との間での連携・分担の在り方を整備するなど専門スタッフが専門性や経験を発揮できる環境を充実していくことが必要です。

 

  • 学校のマネジメント機能の強化

 教職員や専門スタッフ等の多職種で組織される学校がチームとして機能するよう、管理職の処遇の改善など、管理職に優れた人材を確保するための取組を国、教育委員会が一体となって推進するとともに、学校のマネジメントの在り方等について検討を行い、校長がリーダーシップを発揮できるような体制の整備や、学校内の分掌や委員会等の活動を調整して、学校の教育目標の下に学校全体を動かしていく機能の強化等を進めることが必要です。

 また、主幹教諭の配置を促進し、その活用を進めるとともに、事務職員の資質・能力の向上や事務体制の整備等の方策を講じることにより、学校の事務機能を強化することが必要です。

 

  • 教職員一人一人が力を発揮できる環境の整備

 教職員や専門スタッフ等の多職種で組織される学校において、教職員一人一人が力を発揮し、更に伸ばしていけるよう、教育委員会や校長等は、「学び続ける教員像」の考え方も踏まえ、学校の組織文化も含めて、見直しを検討し、人材育成や業務改善等の取組を進めることも必要です。

 また、教育委員会は、教職員が安心して教育活動に取り組むことができるよう、学校事故や訴訟への対応について、教職員を支援する体制を強化していくことが求められています。

 

【まとめ】

チーム学校においては、教員が本質的に担うべき業務は何か、
他のスタッフとの役割分担や連携のあり方はどうあるべきか、などについて考えていく必要があります。

また、従来のままの学校組織の感覚では対応できない面もあります。

チーム学校を機能させるためには、まず学校や教師集団が自らの理念やビジョンを持つことです。
その上で、社会的な議論や対話をもとに、学校の使命の再定義を行っていくなかで、
学校内外の連携・協働のあり方やチームづくりの進め方を模索していくことが重要になります。


弊社、株式会社NEQLIASではチーム作りにおける研修プログラムを取り扱っており、優秀なファシリテーターが研修を行います。
このチーム学校の実現には、学校としての方向性や、同じベクトルを向くために揃えることが必要不可欠です。
実際にどのようにするのか、どんなことをしているのか気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

お知らせ2023年3月1日

【お知らせ】『座禅 × 人財研修』の開催決定!

”理想の結果を実現”をコンセプトに、3日間の座禅体験を開催致します!

 

自分の殻を破り、追い求める理想の結果を実現する一つのカギになるかも!?

数多くの成功者が実践されてきた禅を一緒に体験しませんか??
3日目には精進料理の体験もございます♪

福海寺様とのコラボによって生み出される唯一無二のプログラムとなっております!

【日程】

Day1:4月23日 10:00〜13:00

Day2:5月21日 10:00〜13:00

Day3:6月11日 9:00〜13:45

 

【研修内容】

禅の心を学ぶ

体験型ワークショップ

座禅と内省

インプット→アウトプット→内省という1日を通してサイクルを回し、
3日間で実践的な学びをご習得して頂きます!

ありがたいことに、続々とご参加のお声をいただいております♪
まだ日程に空きがございますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ!

座禅研修チラシ2023

 

 

 

コラム2023年2月21日

心理的安全性について

ビジネスの世界で注目を集める「心理的安全性」という言葉があります。
その重要性は分かっているけれど、具体的にどのようなコミュニケーションで
心理的安全性の高い環境を整えればいいのか分からないリーダーも多いのではないでしょうか。

「心理的安全性って何?」

「心理的安全性でどんな効果があるの?」

こういったお悩みを少しでも解決できればと思います。

 

【心理的安全性とは】

「心理的安全性」とは、「サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)」を日本語に訳した言葉です。
ビジネスに関する心理学用語の一つとされており、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授が1999年に概念を提唱されました。

エドモンドソン教授によると心理的安全性は、

「チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに 安全な場所であるとの信念がメンバー 間で共有された状態」と定義されています。

 

・なぜ心理的安全性が注目されているのか?

心理的安全性という言葉が知られたのは最近ですが、
注目されたのは、上述したGoogle(グーグル)の研究結果が発表されたのがきっかけです。 

離職率が高い、生産性が低い、アイディアがなかなか生まれないといった悩みがある中で、調査における「心理的安全性の高いチームのメンバーは、Google からの離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く、「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が2倍多い」という結果は、衝撃を与えるものでした。

生産性の高いチーム作りには心理的安全性が重要であることが広く知られ、国内外で注目されることになったのです。

 

【「心理的安全性」がチームにもたらす3つのメリット】

では、チームで仕事を進めていく際、具体的に「心理的安全性」はどのようなメリットをもたらすのでしょうか。例えば、心理的安全性が高いチームは、各自が主体的な行動を取り、チーム内のアイデアを効果的に活用することができると言われています。

ここでは、大きく3つに分けてメリットを紹介したいと思います。

 

1】チームメンバーのパフォーマンス向上

心理的安全性が高くなると、チームのメンバーにフロー状態が生じます。フロー状態とは、心理学で夢中になる、のめり込んでいるといった精神状態を意味します。メンバー全員が安心しながら集中して仕事に取り組めるため、業務の生産性も高くなると言われており、また、何かにのめり込むとドーパミンの分泌量が増え、仕事へのストレスも緩和されるとされています。

 

2】イノベーションや改善の推進

チームに心理的安全性があることで、マネジメント層でなくても各自が、現状をより良くしていこうという前向きなマインドに変化していきます。新しい物事や困難なことに立ち向かいやすくなるため、イノベーションや改善が生まれやすい組織が出来上がるといわれております。一方、心理的安全性が低い組織は、「面倒がられるだけ」、「理解してもらえないから言っても無駄」といった状態に個々が陥りやすいと言うデメリットもあります。

  

3】質の高い「エンプロイー・エクスペリエンス」の提供

「エンプロイー・エクスペリエンス」は、メンバーが仕事を通して得られる体験を指します。例えば、入社してから体験する社内制度やルール、退所までに経験する様々な出来事などです。心理的安全性が高ければ、メンバーがどのような体験によってモチベーションが上がるかマネジメント層や周囲のメンバーが考える傾向にあります。その結果、一人ひとりにとって仕事の原動力になるような最適な経験を提供しやすくなります。

 

【心理的安全性をあげるためにリーダーがすべきこと】

職場の心理的安全性を高める鍵はリーダーシップをとる人物、
たとえば、職場全体では上司、チームであればリーダーの存在です。 

リーダーは組織をまとめるという役割がありますが、心理的安全性を高めるにはそのリーダー自身も自ら変えていくべきことがあります。こちらでは、リーダーがすべきポイントについて解説します。

 

・親しみのある人物になる

リーダーが尊敬できる人物というのは理想的ですが、「尊敬できる人物であっても近寄りがたい存在であってはならない」と意識することが大切です。 

心理的安全性が高いチームや職場の基本として、コミュニケーションが活発である点が挙げられています。部下のほうから気軽な話題を振りにくい場合もあるため、リーダーや上司から仕事以外の会話でコミュニケーションをとるのもひとつの方法です。

また、朝一で職場に到着したときに挨拶をするのも良いでしょう。大切なのはリーダーも含めて、コミュニケーションがとれている職場・チームであることです。

 

・わからないときはわからないと伝える

「リーダーであるからには部下にとって完璧でなければ」と考えてしまうかもしれませんが、何でもできる完璧な人間はいません。パーフェクトに見える人物であっても、陰で努力した結果であることも多いです。「親しみがある人物になること」にもつながりますが、会話のなかでわからないことがあったときは、素直に「わからない」と伝えることが大切です。

また、経験を積んでいてもミスをするときがあることを示すのもポイントになります。リーダーにもそういった部分があるとわかれば、部下も素直に自分の弱みをさらけ出し、互いにサポートし合う環境が整いやすくなるからです。

 

・相手を受け入れている姿勢を見せる

相手が発言しているときにはきちんと話を聞いていることが目に見えてわかるようにする、誰かの意見が出たときにメンバーにも意見を求めるなど相手を受け入れている姿勢を見せることは非常に重要です。

話を聞いている姿勢とは、たとえば、相手が発言しているときにほかの作業をしながら聞かない、必要であれば質問したり、なるほどと相槌を打ったりすることが挙げられます。

 

・指示をするときにはできるだけ具体的に

信頼関係が生まれると「言わなくてもわかるだろう」という気持ちから、細かな部分まで説明や指示をしない人もいます。
しかし、相手の気持ちは直接言葉で聞かなければわからないのと同じで、指示もできる限り具体的にしたほうがより正確に実行することが可能です。

具体的な指示をされてもわからない部分があれば、相手もピンポイントで質問しやすくなるため、業務の効率アップにつながります。

 

【まとめ】
心理的安全性が高い職場では、リーダーの存在が重要です。
組織をまとめるためには上下関係をはっきりさせることも大切ですが、部下にとって親しみがあり、何でも話しやすい存在でなければなりません。 

そのため、仕事以外の会話をしたり、あえて自分もミスをすることがあると打ち明けたりと話しやすい雰囲気をつくることも大切です。

弊社NEQLIASは心理的安全性を高めるサポートとして、
優秀なファシリテーターがリーダーズ研修を行なっております。
まずはお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

お知らせ2023年2月15日

天理大学にてリーダーズキャンプ実施

今回、”第58回天理大学リーダーズキャンプ”を210日、天理大学の杣之内キャンパスにて行いました!

文化・体育総部や同好会のキャプテンや、学科会・コース会、学寮の代表者など、総勢146名の学生様にご参加頂きました

各団体の代表者が集まり、リーダーとしての資質向上を図り、相互の親睦を深めることを目的に実施致し、
ご参加頂いた学生様には、「チームとは」・「自分のリーダーの在り方」などをアクティビティを通じて学んで頂きました。
初対面の班でも、アイスブレイクを行い、各個人の意見を伝え合い、互いの思考や考え方を受け入れる大切さを体験していただく事で関係性が構築され相互の親睦を深める事ができました。
「頭で理解している事」と「実際にできる事」の違いもアクティビティを通じて学び、改めてチームや、リーダーシップとは何かを考えるきっかけを提供できたと思います。
これから、チームを引っ張るリーダー達が今回の研修で出会った仲間と切磋琢磨してより良い組織づくりにチャレンジしていただければと思います。

天理大学様も公式ホームページにてご紹介頂いておりますので、ぜひご覧ください♪

2023年02月14日 【お知らせ】第58回天理大学リーダーズキャンプについて

 

今年度は、ご継続いただいております学校様・企業様に加えて、新たな学校様や企業様、クラブチーム様などからもご依頼を頂いておりますので、順次お知らせにてご報告したいと思います!

ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください♪

コラム2023年2月3日

小1プロブレムと幼保小連携

【「小1プロブレム」とは?】

まずは、「小1プロブレム」の定義について確認します。

“第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたって継続する状態”
引用元:東京都教育委員会『小1問題・中1ギャップの予防・解決のための「教員加配に関わる効果検証」に関する調査の結果について』「第1学年児童の不適応状況」の定義 」


つまり、小学校にあがったばかりの子ども達の落ち着かなさが長いこと続いてしまう状態のことを言います。

入学してすぐは小学校の生活に慣れないこともあり、子ども達自身も不安や落ち着かないこともあるでしょうが、この状態が長期間続いてしまうことが問題となっています。

「小1プロブレム」が特に問題視されるようになったのは1990年代半ば頃から。

それ以前から「学級崩壊」は問題となっており、「小1プロブレム」はその一部だとみなすこともあります。

 

【「小1プロブレム」が起こる原因】
1プロブレムが起こる原因として考えられるものをまとめました。


・過ごし方にギャップが生まれる
1プロブレムは、保育園と小学校での過ごし方のギャップが根本的な原因とされているようです。 

具体的には次のようなことが挙げられるでしょう。

 

・遊びから勉強中心に変化する
ほとんどの保育園では、友だちや先生と遊ぶことが中心の生活を送っているでしょう。

しかし、小学校へあがると時間割に沿った勉強が中心のスケジュールへと変化します。
そのようなギャップに子どもは戸惑い、落ち着いて生活を送ることが困難になると考えられているようです。


・指導者の目が行き届きにくくなる
保育園に比べ、小学校では担任1人に対しての子どもの数が増えるケースもあるでしょう。

保育園よりも先生の目が行き届きにくくなるため、子どもが自由な行動を取りやすい環境に陥ってしまうことがあるのかもしれません。


・集団行動が増える
小学校では、休み時間以外のほとんどは子どもが一斉に授業を受けるなど、集団行動がメインとなるでしょう。

保育園で自由遊びを行う場面が多かった場合、子どもは小学校で先生の指示やルールに従って行動することに抵抗を感じてしまうのかもしれません。

 

・自分で判断して行動をする力が身についていない
保育園では、「次は〇〇をしましょう。」と保育士さんが子どもを促したり誘導したりする場面が多いでしょう。

対して小学校では、子どもが自ら授業の準備を済ませるなど、自分で判断しながら行動する場面が増えることが考えられます。

これまで以上に自主的に行動する力が求められることも、子どもが学校生活に慣れない要因の一つといえるでしょう。

 

・コミュニケーション力の低下
以前と比べて核家族化が進み、家族内でコミュニケーションをとるのが親や兄弟姉妹だけであったり、地域の人と交流する機会が減ったりして、子どもがさまざまな人と関わる機会が減少しているようです。 

そのため、子どものコミュニケーション力が低下し、小学校で集団行動に馴染めず、小1プロブレムを引き起こす要因となっているのかもしれません。

このように「小1プロブレム」は、保育園と小学校との生活のギャップが根本的な原因であることが伺えます。

 

【小学校では小1プロブレム対策をどうしている?】
小1プロブレムは、保育園や幼稚園での幼児教育から小学校への移り変わりに起こる問題として、多くの教育者たちの間で議論を巻き起こしています。幼稚園ではなかった多くのルールが、小学校入学と同時に出てくることで、子どもたちに大きなストレスを与えることは明確です。小学校ではどのような対策がされているかをみていきましょう。

 

・保育園・幼稚園・小学校の連携で小1プロブレムを解消

小1プロブレムは、子どもの将来に大きな影響を与えかねない大問題であるだけに、国をはじめとして教育の現場でもすでにいろいろな対策がとられています。その1つとして、幼児教育から小学校への教育へスムーズに移行できるよう、保育園、幼稚園、小学校が連携して対策を行っています。 

具体的には、保育園や幼稚園で、小学校を意識した「アプローチカリキュラム」を用意して、机と椅子に無理なく長い時間座れる経験などを積ませています。

小学校では、「スタートプログラム」を用意して、授業時間を短くして授業をわけて行ったり、学級の人数を減らして、教師の目配りが行き届きやすくする配慮も行ったりしています。地方自治体によっては、手のかかる子どものケアをするために、1年生のクラスに補助教員を配置する対策もとっているところもあります。

 

・小1プロブレム、家庭で行う対策方法は?

どのような子どもにも小1プロブレムが起きる可能性はあり、表面には出ていなくても、
小学校にあがったばかりの頃は、どんな子どもでも不安を抱えています。学校から帰ってきたら、今日起こった出来事について、やさしく聞いてあげましょう。子どもが理不尽な理由で先生に怒られたこと、お友だちにいじめられたことを伝えてきたときには、相手にクレームを入れることを考える前に、子どもに共感してあげることが重要です。その後で、どうしたらトラブルを解決できるか、一緒に考えてあげましょう。

 

【まとめ】

近頃問題になっている小1プロブラムは、幼児教育から小学校へ移る変化の大きさによって起こると考えられます。すでに教育現場でも、子どもの将来を左右してしまう深刻な問題であることが認識され、いろいろな対策がとられていますが、ご家庭で無理なくできることもありますので、教育にしっかり関心をもって対策しましょう。


弊社、株式会社NEQLIASでは、必要に応じて保護者様との面談や講習会、研修なども取り組んでおります。

もし、ご興味がございましたらお気軽にお問合せください。