タグ: 体験学習
マインドフルネス教育の導入
「マインドフルネス」という言葉を聞いたことはありませんか?
マインドフルネスは、「今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にはとらわれないでいる心の持ち方、存在の在り様」と定義されています。
近年では教育やビジネスフィールドにおいても、学生・職場のメンタルヘルスケアにおけるストレス軽減や、集中力UPにも非常に役立つため、生産性向上のために取り組む教育機関、企業が増えている傾向があります。
【マインドフルネスとは】
マインドフルネスとは、今という瞬間に常に注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態のことを指します。「今、ここ」に100%心を向ける在り方だと言えます。
マインドフルネスの瞑想を行うことで、今この瞬間、自分の内側に怒っていることに100%注意を集中させて観察するための、脳や心のトレーニングを行うことができます。マインドフルネス迷走を行うことで雑念が消え、集中力を高め、不安やストレスを解消して心身のコンディションを整える効果も期待できると言われています。
【教育においてのマインドフルネス活動の目的】
教育におけるマインドフルネスには、「主に瞑想を通じて行う心と身体の総合トレーニング」のことです。過去や未来ではなく、今この瞬間に意識を向ける練習を積み重ねていき、ストレスや不安といったネガティブになる感情とうまく付き合えるようになるためという目的があります。継続的に実践することで、感情のコントロールがしやすくなったり、注意力や集中力、共感力が向上したりします。
特徴的な効果としては、精神的な疲労を回復させるだけでなく、緊張を和らげ落ち着けたり、集中力を高めてやる気を引き出せたりすることが挙げられます。
【マインドフルネスを実践するには】
1.静かな空間を見つける
マインドフルネスを実践しやすい、気が散らない落ち着いた場所を選ぶようにしましょう。
2.深い呼吸
ゆっくりと深呼吸から始め、息がどのように体に入り、またどのように体から出ていくかを意識するように行います。
3.ボディスキャン
身体の感覚を意識しながら、各部位に徐々に意識を移していく。
4.思考と感情を観察する
思考や感情が生じていることに気づくが、それらにしがみつかないこと。その代わりに、それらを認め、過ぎ去らせる。
5.五感を刺激する
視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚を意識し、多くの情報に触れましょう。楽しみにながら取り組むことも大切です。
6.感謝の実践
自分が誰に・何に感謝しているかを考える時間をつくることで、感謝の視点に気づきを与えます。これは、日々の生活の中でも感謝することは多く、気づくことで人生そのものに感謝するための一つの手段と言えます。
7.日常業務にマインドフルネスを取り入れる
このテクニックは、登校中や隙間時間など、さまざまな場面で応用することができます。マルチタスクをこなし、時間を効率的に使うことができるのも魅力です。これにより、生産性を高め、目の前の物事に集中することができます。
8.一貫した練習
一貫したルーティンを確立し継続することをお勧めいたします。毎日のルーティンの一部として取り入れることで、生活の規則的な部分となり、一貫性を保つことができるので目の前のタスクや物事を認識しより管理しやすくなるとされています。
【マインドフルネスのメリット・デメリット】
メリット
ストレス軽減
集中力の向上
記憶や判断力の向上
自分の気持ちをコントロールできる
精神が安定することによる対人関係のスムーズ化
などがメリットとして考えられます。
デメリット
多くの調査・実験がある中で、マインドフルネス瞑想においてはほとんどデメリットについて言及されている報告はありません。しかし、どのようなことにも良い面だけではなく悪い面はつきものです。マインドフルネスのデメリットとしては、
禅病
瞑想への依存
不安症状の促進
などが考えられます。
【まとめ】
マインドフルネスとは、自分の心の中や取り巻く環境をありのままに受け入れ、「今ここ」の瞬間に意識を集中することです。
この状態になるためのマインドフルネス瞑想は、「今、この瞬間」にいるために不可欠な注意力と集中力を養うことができるトレーニングであり、様々なメリットがあります。
マインドフルネス瞑想は、スピリチュアルな意味や精神疾患などの治療法としてだけでなく、あらゆる人にとって生活の質を高め、より良い人生を送るための手段となりうるものです。デメリットもしっかり理解しながら、最適なやり方で取り入れてみましょう。
弊社株式会社NEQLIASでは優秀なファシリテーターが多数在籍しております。
このマインドフルネスを理解し、継続的に楽しみながら行うことのできるアクティビティを通じて研修プログラムを行っております。
マインドフルネスの導入を検討されている、しかしどのようにすべきかまだわからないという方はお気軽にお問い合わせください。
OODAサイクルについて
ビジネスシーンにおいて「いかに早くPDCAを回せるか」という考えのもと重視されてきました。
※PDCAについてはこちらの記事をご参照ください。https://neqlias.net/pdca%e3%81%ae%e6%88%90%e3%82%8a%e7%ab%8b%e3%81%a1/
ですが、PDCAに変わるフレームワークが近年では注目を集めております。
それは「OODAループ(ウーダループ)」です。耳にされた方も増えてきているのではないでしょうか。今回はOODAループについての詳細や特徴、PDCAとの違いなどもわかりやすくお伝えできればと思います。ぜひご参考にしてください。
【OODAループとは】
OODA(ウーダ)とは、以下の4つの頭文字をからなるフレームワークとなります。
Observe:観察
Orient:状況判断・方針決定
Decide:意思決定
Act:行動
観察からスタートすることで、現状を分析します。ビジネスなどにおいての意思決定の際に活用されるフレームワークで、OODAループとも呼ばれます。
スピード感のある意思決定をする際に有効なフレームワークとされており、変化の早いビジネス環境においてより効果的なフレームワークだとされております。
【OODAループが必要だと言われる背景】
今OODAループが注目されており、取り入れる企業が増えてきている背景は何があったのでしょうか。それは「VUCA時代」というワードが関連していると言われております。変動的(Volatility)で、不確実(Uncertainty)で、複雑(Complexity)で曖昧(Ambiguity)な時代とされている今、OODAループはVUCAという不安定な情勢を生き抜くために必要な思考法として、より一層注目されるようになったとされています。
【PDCAサイクルとOODAループの違い】
一般的にPDCAサイクルは、Plan・Do・Check・Actの“順番通り”にサイクルを回します。サイクルであるため、一定方向で進み基本的には逆に進むことはありません。そのため、途中で変化がイレギュラーなどが発生しても柔軟に対応できない場合もあります。
OODAループは、Observe(観察)を軸にしてフィードバックを行う“ループ構造”となっているため、一定方向に進まなくても良いのが大きな特徴です。必ずしもObserveから始まる必要はなく、戻ることや、リスタートも可能です。常に状況に応じて情報やデータを収集し、観察を行う構造と言えるため自由度が高いことが特徴です。
【OODAを取り入れるためのポイント】
OODAを取り入れることで自発的に動けるようになることがメリットとなります。
これは、OODAループが思考として個人が持ち合わせることができるためです。実はもともとアメリカ軍が開発した思考法とされており、現場ですぐに動ける人になるための技術が詰め込まれています。そのため重要なポイントとして、主体性が必要になります。
個人の力に依存するという特徴もあるため、“指示待ち”や“優柔不断”な人には難しい場合もあります。もともとの価値観を変えていき、気持ちの持ち方やマインドセットから改善していく必要がある場合があります。
【まとめ】
今回はOODAループについて、その詳細や注目される背景、PDCAサイクルとの違いや取り入れるためのポイントなどについて書かせて頂きました。
VUCA時代とされる現代において、変化に対応しやすく、柔軟性や即応性に優れたOODAループの活用が効果的な場面が増えてきております。ですがOODAループは、中長期的な計画に不向きなことや、個人の主体性を育む必要があるなど万能ではないです。こうした場合には、綿密な計画を立ててから運用するPDCAサイクルが効果的な場面も多くあります。
今回重要なこととしてお伝えしたいのは、ご自身が置かれた状況に合わせて手法を使い分け活用するということです。
弊社、株式会社NEQLIASには優秀なファシリテーターが多数在籍しております。
OODAループをもとに研修プログラムを構築することや、個の主体性を高めるための研修プログラムなど幅広く対応が可能です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
デジタル・シティズンシップ教育について
現代の生活において、インターネットやスマホ、パソコンは必須となってきております。このようなデジタル環境に生まれた時から触れることの多い世代を「デジタル・ネイティブ世代」と呼ぶこともあります。しかし、このようなデジタル環境においては多くのトラブルや危険性があるため、今では学校において「情報モラル教育」が行われていることもあります。そこで、皆様は「デジタル・シティズンシップ」を聞いたことがあるでしょうか。今回の記事ではこの「デジタル・シティズンシップ」について触れていきたいと思います。
【デジタル・シティズンシップとは】
デジタル・シティズンシップとは、直訳すると“デジタル社会における市民権”となりますが、UNESCOが掲げる定義では「情報を効果的に見つけ、アクセスし、利用し、創造することができ、他のユーザーやコンテンツと積極的に、批判的に、繊細に、そして倫理的に関わり、自らの権利を認識しながら、オンラインとICT環境を安全かつ責任を持ってナビゲートできること」とされています。
これは、デジタル社会において積極的かつ責任を持って行動することを表しています。
【デジタル・シティズンシップ教育と情報モラル教育との違い】
デジタル・シティズンシップ教育は、学校で行う「情報モラル教育」と同じとされることもありますが、実際は本質的な部分が違っていると考えます。
情報モラル教育はどちらかというと“抑制“要素が強く、ネット上での大きなトラブルや問題から事前知識を得て危険回避し、ネット依存にならないような利用方法などの教育が行われております。これは現代のデジタル社会をある程度”怖いものだ“という前提で捉えており、子どもたちを守るために、「やってはいけないこと」を教えるという立場からの考え方だと思います。それに対し、デジタル・シティズンシップ教育は、デジタル社会において”どのように“することで、今のデジタル社会でよりうまく生きていけるかを考えるポジティブな捉え方だと思います。そのため、必要な能力を育て、自分たちで何が良くて何が悪いのかを考えさせる立場として教育を行います。つまり”自立的“にデジタル社会で過ごせるようにすることを目的としていると言えます。
【GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップ教育】
GIGAスクール構想は、生徒1人に対し1台の端末を活用します。これは生徒の情報端末が、これまで当たり前だった「複数人で使う借りもの」から「占有して使う自分のためのもの」に変化したと言えます。従来のICT環境としては、学校が管理していたためルールを提示し守らせる「抑制・他律」が主だったと言えます。しかし、これからは自立型として子どもたち自分で管理をしていくための「活用・自律」の教育が求められています。つまり、この考え方こそが“デジタル・シティズンシップ”そのものなのです。
GIGAスクール構想の推進やデジタル庁の設立をもあり、私たちの社会では今後もデジタルの進化が止まることはないでしょう。実際、デジタル化やICT活用にはマイナス面もありますが、マイナス面ばかりに目がいき抑制的になってしまっては結局前に進むことはできません。まずはマイナス面をしっかりと認識し、正しく活用するためにはどのようなことが求められているのか、どのように活用すれば私たちが幸せになれるのかとプラス面でどう考えるかが重要です。プラス面を意識し、ポジティブな行動変容を目指す学びこそが、デジタル・シティズンシップ教育の本質といえます。
【まとめ】
今回はこのデジタル・シティズンシップ教育について取り上げさせていただきました。確かに抑制をし、未然にトラブルや危険から子どもたちを守ると言う考え方も重要です。しかし、今後の生まれてくるデジタル・ネイティブ世代はより進化したネット社会へと飛び込んでいきます。そうした社会の中で、子どもたち自身で自立し自ら考え、どのように向き合って過ごしていくのか、ネットを活用するのかを理解する必要があると考えます。
弊社NEQLIASには優秀なファシリテーターが多数在籍しております。デジタル・シティズンシップ教育の考え方である「どのように考え、どのように活用するのか」を自ら考え行動へ移すと言う視点を持って研修を行っております。インプット型からアウトプット型の独自体験プログラム『VAPIONSプログラム』を行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
教育のトレンド?!ブレンドラーニングに触れてみましょう!
ブレンディッドラーニングの活用
皆様は「ブレンディッドラーニング」や「ブレンドラーニング」という言葉をご存知でしょうか。
現在、企業研修の効果を高めるためのアプローチとして、このブレンディッドラーニングという手法に注目が集まっています。今回は、ブレンディッドラーニングの特徴から、実施するためのポイント等を紹介したいと思います。
【ブレンディッド・ラーニングとは】
ブレンディッドラーニング (Blended Learning) は、集合研修やeラーニング、動画コンテンツなど、さまざまな学習方法を組み合わせた (ブレンドした) 教育手法です。それぞれの学習方法の利点を活かしつつ、欠点を他の方法でカバーすることで、効率的で効果の高い学習を実現できます。教育学の理論を背景に、テクノロジーを活用して学習効果の高いコンテンツを提供することで、柔軟かつ効果的、効率的な新しい時代の学び方へと繋がります。
【ブレンディッドラーニングの4つの要素】
一般的にブレンディッドラーニングは、集合研修とオンライン研修の組み合わせという認識の方が多くいます。
さらに、オンライン研修=eラーニングということでイメージは固定されている印象でした。
しかし実際はもっと複雑で、多様で、豊かな学びの手法であると考えております。4つの要素を含めてお伝えいたします。
・メディアミックス(学びの素材をブレンド)
動画、スライド、音声付きスライド、音声、写真、イラスト、資料、本、ブログ 、SNS
・アクティビティミックス(学習活動をブレンド)
講義、対話、チャット、投票、擬似体験(VR)、シミュレーション 、アンケート、テスト
・ラーナーミックス(学び手をブレンド)
グループワークやブレイクアウトの時のコミュニティ形成における学び手の組み合わせ。
それぞれのバックグラウンド、傾向、性格、能力などを考慮してブレンドする。
セオリーミックス(学びの理論をブレンド)
・認知科学、行動科学、脳神経科学、心理学、マーケティング論などをブレンドする。これにプラスアルファして文学や芸術学などもブレンドし、情操面からのアプローチとして感覚や感情に訴える。
このように詳細を見てみると、ブレンドされる詳細には多くの要素があります。そして、学び手を惹きつけ飽きさせないための、学びのデザインすることは重要となります。
【ブレンディッドラーニングの効果を高めるポイント】
ブレンディッドラーニングの効果を高めるための手法については、教育工学の領域で長い研究がされています。
・研修のデザインの重要性
ブレンディッドラーニングは、単にありあわせの動画コンテンツを視聴させ、それについて従業員に議論させるというものではありません。研修全体として、何を習得させたいのか、そのための知識やスキルをどのように分解し、習得するためにどのような単元が必要か、また、どのような課題に取り組ませるか、といった研修のデザインをしっかりと組み、オンライン学習の最初のトピックから集合研修の最後のプレゼンテーションまでを綿密に計画する必要があります。
・フィードバックを重視すること
コンテンツを与え続けるだけではなく、随所に双方向性を取り入れ、個々が発信した意見に対して他者の介入も含めることで学びの精度を上げていくことが望めます。
コルブの経験学習モデルという知られた理論がありますが、これはまさに「具体的経験→省察的観察(内省/振り返り)→抽象的概念化(理論化)→能動的実験(試行)」を1サイクルとしたもので、ブレンディッドラーニングではこの“省察的観察”の部分をオープンにし、多声的に内省/振り返りをするということも可能にしています。
コルブの経験学習モデルについて→https://neqlias.net/elc①体験と振り返り/
【まとめ】
ブレンディッドラーニングは「いいとこ取り」が成功のカギとなります。
それぞれの要素を理解し、オンラインとオフラインを含めた「いいとこ取り」をしながらデザインし組み合わせることが、「学び」にとって重要です。
例えば、事前にオンライン学習で知識を得て、研修当日はオンラインやオフラインでディスカッションをし、事後に再びオンライン学習で定着を図る。さらに、学んだことを職場で実践し、結果や気づきをシェアすることで、職場内でも知識を共有できます。
目的や効果を考え、オンラインとオフライン、そしてあらゆる要素の「いいとこ取り」をすることが、ブレンディッド・ラーニングの基本です。
弊社NEQLIASには学校研修や企業研修においてブレンディッドラーニングを熟知し経験豊富かつ優秀なファシリテーターが多数在籍しております。プログラムのデザイン設計から、ファシリテーションまで一貫してお任せいただくことも可能でございます。
高校や大学、企業様の実績を踏まえ、今抱えている課題に対してオーダーメイドのプログラムデザインができることも強みとなりますので、まずはご相談からお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
「アダプティブラーニング」を聞いたことはありますか?
皆様は「アダプティブラーニング」という言葉を耳にしたことありますでしょうか?
最近は少しずつではありますがご存じの方もいらっしゃるようです。
しかし、この言葉が意味する内容を理解している人はまだまだ多くないのかもしれません。
そこで今回の記事では、この「アダプティブラーニング」がどのような学習法であるのかや、
メリット・デメリットについてを書いていきたいと思います。
【アダプティブラーニングとは】
アダプティプラーニングとは、
“一人ひとりに最適な学習内容を提供して、より効率的に学習を進める方法”とされております。
このアダプティブラーニングは、教育業界でIT技術の活用進み注目されるようになった学習方法です。
文部科学省では以下の点からアダプティブラーニングの推進を唱えています。
・一人ひとりの状況に応じた、きめ細かな教育指導を促進する
・学習者一人ひとりの理解度や興味などを考慮した、学習活動の充実
・学習以外の指導を含めた、きめ細かな配慮
【注目される背景】
現在、AIといったICTをはじめとするさまざまな技術の高度化が急速に進んでいることはご存知の方が多いでしょう。
教育業界においても、教室に集まった学生に対して教員が一方的に講義を行う、従来の「一斉・一律」の形態から、教育ICTによって学生の一人ひとりの学習経過や成果がデータとして蓄積することができ、可視化され、このデータに基づき一人ひとりに最適化された形態への変化が求められています。
新型コロナウイルス感染症拡大による影響もあり、学生の通学が制限され授業のオンライン化が急速に進んだことをご存知の方も多いでしょう。コロナ以前のように教員やクラスメイトと直接会えないことによって、学生が感じる孤独感増幅や学習意欲低下、中途退学につながってしまうなどの課題が浮き彫りとなりました。
一方、学習管理システム(LMS)などの教育ICTツールの活用機会が増え、学習・教育データの蓄積が自然と進んだ一面もあります。つまり、これらのデータを学生個人の状況において客観的な把握ができ、最適なタイミングでより良い内容をフォローするために役立てることが可能となり、まさにアダプティブラーニングを実践しやすい環境になった、とも言えます。
実践できれば、学生の孤独感軽減、学習意欲維持向上、中途退学の予防などの効果を期待できます。
これまでよりきめ細かい学生フォローが求められる状況と、教育ICTツールへのデータ蓄積が進んだ状況との2つが合わさり、アダプティブラーニングの効果に注目と期待が集まっています。
【アダプティブラーニングを使う場面とは?】
実は、アクティブラーニングは教育の現場だけではなく、人事の領域でも活用されています。
・新人教育
新たに入社した社員のスキルや能力は、それぞれに異なります。新人教育といっても、新卒採用、異動、中途入社など、対象者に合わせた内容で研修計画を立てなければなりません。
アダプティブラーニングを導入すれば、対象者に合わせて教育プロセスを最適化することが可能です。対象者の経歴やスキル、知識に合わせたプログラミングが可能であり、従業員にとっては、自身に必要な学びが提供されるため、より主体的に取り組むことができます。
・タレントマネジメント
タレントマネジメントとは、社員それぞれの経歴・スキル・知識などを一元管理し、会社の人材配置、育成や教育に活用する方法をいいます。アダプティブラーニングを組み合わせることで、育成や教育といった部分で、社員それぞれに最適な学びを提供できます。自律的にキャリアを広げてもらう際にも効果的です。
【アダプティブラーニングのメリット・デメリット】
ここでは、アダプティブラーニングのメリット、デメリットを紹介します。導入を検討する際のご参考にしてみてください。
・学習者のメリット
アダプティブラーニングは、学習者の習熟度に合わせて内容が調整されるため、より効率的に学べる点がメリットとして挙げられます。
また、内容についていけない、同じ研修を受けたものの受講者によって理解度や身に付いたスキルにばらつきがある、といった事態を避けることができ、指導者の力量や相性に左右されることなく、一定の学習効果を得られることが学習者にとってのメリットです。
・学習者のデメリット
アダプティブラーニングは、分析データに基づいた学習プログラムのため、知識の習得や座学で効果を発揮するものの、実践的な内容には向いていない点がデメリットです。営業やディスカッションなどの対人スキルやコミュニケーション力の向上、ものづくりなどの技術習得には向いていません。
【まとめ】
多様性がより尊重されつつあるこの時代においては、一人ひとりの学習者の性質に目を向けた学習法が、非常に重要な取り組みとなりつつあります。
また、今後、アダプティブラーニングの活用は日本中、そして世界中で広がっていくことが予想されており、政府もそのために取り組みを進めています。
学習者の個性や特質を活かし、さらなる成長を促していくためにも、アダプティブラーニングへの理解を一層深めていきましょう。
弊社、株式会社NEQLIASには優秀なファシリテーターが数多く在籍しております。アダプティブラーニングを導入するための“体制”を整える研修プログラムや、より効果的な成果へと繋げるための独自のプログラムを展開しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
子どもの語彙力が低下傾向にある?
【語彙力とは】
語彙力とは「言葉を理解する力」と「言葉を使って相手に伝える力」のことだと言われております。
つまりこれは、語彙力の差が言葉の理解力と活用力の差につながります。
相手の言葉を理解しながら、自分の言葉を使って伝えることが「会話」ですが、
語彙力が低いと「会話」のキャッチボールがなかなか上手くいかないということになります。
【現代の子どもの語彙力は低下傾向】
子どもは新しい言葉を周りの人から聞いたり、本で読んだりして吸収して、意味や使い方を理解していきます。
自分の中に取り入れた言葉を実際に使えるようになるまでは時間がかかりますが、たくさんのことを経験したり見聞きしたりすることで、言葉の使い方や相手への伝え方を学んでいきます。
特に幼いころの子どもが接する機会が一番多いのが大人です。大人から言葉そのものや使い方を吸収していきます。
しかし、現代では家族や地域のコミュニティが縮小化傾向にあり、子どもが大人と接する機会も減っています。
祖父母と過ごす時間が少ない家族も増えているため、大人同士の会話や言葉の表現を聞くことも少なくなっています。
【語彙力を鍛える・伸ばす方法】
子供が育つ言語環境の激変に気づくことが重要です。
今の子供たちを取り巻く言語環境は、保護者世代とは全く異なっています。
大人との日常的な会話が減っていることもそうですが、
家庭で知識を広げるきっかけ自体が減ってきていると言えるのではないでしょうか。
例えば、壁掛けのカレンダーや時計、本や新聞などの多くがデジタル化され、
全てスマートフォン1つでまかなえるようになってしまったため、置いていない家庭が多いです。
保護者世代が言葉に興味を持つきっかけとなっていたものの大半が、
スマートフォンの中に収納されてしまうことで、今の子供たちは「きっかけ」を目にすることなく育っていきます。
子供たちは自分の言語環境が、保護者の育ってきた環境と違うことを知りません。
まずは、言語環境の変化に保護者が気づくことができると、子供たちの語彙力の向上につながっていくでしょう。
・家族でたくさん会話をする。自分を客観視する力を養う
家族で積極的に会話をすることも一つの方法です。
その際、お子さんの話を深堀りをするような質問を投げかけることがポイントです。
語彙の理解に加え、概念の理解に結びつきます。
例えば、子どもが学校から帰ってきたとき、「今日何があったの?」などと聞くとしますね。
その際、子どもからの返事をしっかり受け止めたうえで、「どう思った?」「なぜそうしたの?」など、追加の質問をして会話を重ねていきます。子どもたちは出来事を思い出し、言葉にして伝えようと一生懸命考えようとします。この過程は、言葉を理解して適切な言葉を使うための大きな学びになります。また、出来事を思い返すというのは、自分を客観視する力を育みます。
また、食事のときに大人が2人以上いると、子どもの語彙が増えるという研究結果も出ており、食事をするときは、できれば大人が2人以上いる環境を作ることがおすすめです。これは、大人同士の会話にはたくさんの言葉が登場するからであり、大人が子どもに向けて喋るときよりも大人同士の会話は難易度が高いため、大人の会話を聞くだけで語彙力を育むいい機会になっています。
・親も自分の気持ちを子どもたちに話してみる
親からも“自分の気持ち”を子どもたちに伝えることも大切です。子どもたちにとってのお手本は、親になることが多いです。
「こんなことがあって悲しかった」「あれは嬉しかった」など、親自身の気持ちを言葉にすることで、子どもたちも「自分の気持ちを話していいんだな」と学ぶことにつながります。子どもたちは、気持ちを言葉で伝えることに戸惑いがなくなり、自然にできるようになる傾向にあります。
・絵本や本から普段使わない言葉に出会う
語彙の習得に読書が有効であることは、多くの研究から明らかとされております。
さまざまな言葉や気持ちを表す言葉は、日常生活や会話の中だけでは出会うことができず、絵本や本などからの学びがとても大きいものです。
そんな絵本をお子さんに読み聞かせるときは、絵本の場面と自分たちの生活を結びつけて読んでみることがおすすめです。
例えば、けんかをする場面が出てきたら、「あのとき○○ちゃんもお友だちとけんかをしていたね」など、
実体験に結び付けてお話をしてみるのです。普段の会話で使わない言葉や出てこない話題も、絵本を介して使うことができます。
また、ひとりで本を読めるようになった際には、「どんな本だった?」「読んでみてどうだった?」など、感想を聞いてみるのもいいかもしれないですね。
【まとめ】
総じて、語彙力はコミュニケーションスキルと大きく関わってきます。
近年では、企業の新卒採用でもこのコミュニケーションスキル不足が目立つというお声も多く聞きます。
実際、どのように語彙力向上を図るのか、何に気づくことで早期改善に至ることができるのかなど、
なかなか判断がしにくい部分も多くあります。
弊社、株式会社NEQLIASには優秀なファシリテーターが多数在籍しております。
どこから改善するべきか、どんな行動を起こすことで語彙力向上へ繋げることができるのかなど、
簡単なご相談から受けてつけております。お気軽にお問合せ下さいませ。
「4v4」 10歳以下の4人制新サッカー 本田圭佑氏もご来賓
サッカーの日本代表でワールドカップでも活躍した本田圭佑さんが考えた、
小学4年生以下を対象にした4人同士で対戦するサッカー大会が香南市で開かれ、本田さんも熱戦の様子を観戦に来られました。
弊社も代表の岡田がスポンサーとして大会サポートに参加させていただきました。
「4v4」は、10歳以下の子どもたちにも試合に出る機会を増やし、経験を積んでもらいたいと考えられた大会です。
試合時間は10分で、どのチームにも監督はいません。
選手自身が「自分で考えること」を尊重しているためです。
ボールを持ったら20秒以内にシュートを打たなければならないと言うルールもあり、
キーパーも含めた全員での攻撃的な戦術が求められます。
各チームで、子どもたちが勝つという目標のもとコミュニケーションを取り合う姿は、
弊社が行う研修事業に重なる部分が多く、スポーツを通してこのような取り組みを実現された、
本田氏の育成論にとても共感ができました。
最後、取材に応じた本田氏は
「悔しい気持ちを忘れずに、勝つまで挑戦してほしい。サッカーに限らず、社会人になった時にそうした経験が生きると思う」
と話しをされていました。
弊社も同じように研修事業を通じて、多くの経験を積んでいただけるようこれからも尽力してまいります!
4v4発起人 本田圭佑氏 「NowDo × 高知りょうまフェスタ by NEQLIAS」として大会を応援します!
4v4の大会ルールに共感しスポンサーになりました。
自主性を大切にし、大人(監督・コーチ)が口を出さないことで、
自ら考え仲間と切磋琢磨する経験は選手としてもさることながら、
『生きる力』を醸成する為にも必要不可欠な経験だと思います。
勝つために自分たちで試行錯誤して何度も挑戦することで成長できると考える本田氏の理念にも共感し、
教育現場に関わる企業として是非とも応援すべき大会だと感じ今回スポンサーをさせていただくこととなりました。
当日は4v4の発起人であるプロサッカー選手の本田圭佑氏が来場いたします。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000073947.html
小学生のゲーム依存症について
ゲームで適度に遊ぶ分には楽しみの一つになって良いのですが、度が過ぎると親も心配になってくるでしょう。
のめりこみ過ぎればゲーム依存症になるリスクもあります。
小学生にとって「適度に遊ぶ」は難しいことなので、親がゲーム使用を管理することは必須事項です。
ゲームへの依存は「ゲーム障害」という精神疾患につながるリスクがあります。
親がゲーム依存症を正しく知り、そうならないためのルールを作ることをおすすめします。
【ゲーム依存症(ゲーム障害)とは】
ゲームに依存することで日常生活に支障が出る状態のことを、ゲーム依存症といいます。
2019年にWHOによって正式な病気として認定されました。医学病名は「ゲーム障害」と言われています。
ゲーム依存はアルコール依存症、ギャンブル依存症など同じ精神疾患ですので、適切な治療が必要です。
韓国では2002年にゲームのやりすぎが原因で死亡事故も起きており、たかがゲームと軽く見ることはできません。
しかし現在は専門の医療機関が少なく、ゲーム依存にならないための予防が重要であるといえます。
【ゲーム依存症の小学生に見られる特徴】
ゲーム依存症が疑われる場合は、症状があてはまるかどうかをチェックしてみましょう。
・外遊びが減った
ゲーム依存症の小学生は、ゲームが楽しいため外遊びに魅力を感じない傾向があります。
室内に閉じこもり、ゲームばかりしていることが増えるでしょう。
また、体を動かさなくなり、同じ姿勢で長時間過ごすことになりかねませんので、頭痛や腰痛の症状が現れることも考えられます。
日頃、子どもが体調不良を訴えていないか注視してみましょう。
・いつも眠そう
夜中までゲームをしていて睡眠不足になりがちなのも、ゲーム依存症が疑われる症状の一つです。
夜はゲーム禁止と決めていたとしても、依存症になってしまうと隠れてでも遊んでしまいます。
結果的に生活リズム、睡眠リズムが乱れるので成長の妨げになるリスクもあるでしょう。
昼間眠ければ勉学や学校生活にも支障をきたすかもしれません。
・親との喧嘩が増えた
ゲームをやっていい時間など、家庭のルールを守らないと、親は注意をすることになります。
しかし、親に言われた子どもは、それでもゲームをやりたいので言うことをききません。
それを、親がまた注意をするので、子どもがどんどんイライラして喧嘩になります。
こうした悪循環で親子喧嘩が増えて家庭の雰囲気が悪くなると、子どもは家庭に嫌気がさしてますますゲームにのめり込みかねません。
・成績が下がった
ゲーム依存症になるとゲームが最優先で勉強がおろそかになるので成績は下がります。
宿題をやらなくても、学校の先生や親に怒られても、依存症になってしまうとそれらが気にならないのです。
成績が下がることは親子喧嘩の原因にもなり、喧嘩が増えればますます子どもがゲームをしたくなるという、悪循環に陥りやすいでしょう。
・ゲームのことばかり気にしている
ゲーム依存症になると、ゲームをしていなくてもゲームのことばかり考えるようになります。
ほかのことがどうでもよくなり、友達、家族、学校など、ゲーム以外のことに気を使わなくなるのです。
友達の間で孤立してしまい学校に行きたくなくなったり、友達との関係が崩れ始めたりすることで、ゲーム依存の状態に気付くこともあります。
・攻撃的になった
ゲームができないことでイライラして暴言を吐いたり、攻撃的な言動を取るようになったりしたらゲーム依存症を疑うべきかもしれません。
親としては暴力的なゲームをしているせいかと思うかもしれませんが、ゲームをたくさんする子どもが攻撃的になることと、ゲームの内容が暴力的であるか否かは関係がありません。
攻撃的になるのはゲームができないイライラが原因であることが多いようです。
【ゲームをする時のルールを作ろう】
お子さまがゲームをする場合、ルールを決めている家庭も多いのではないでしょうか。他の家庭には、どのようなルールがあるのか見ていきましょう。
・時間を決める
ゲームをする時間はルールとして決めている方が多いのではないでしょうか。平日と休日で時間を変える場合もあるようです。
・勉強や宿題を終わらせてからやる
ゲームを始める前に、勉強や宿題、お手伝いなどを済ませてくれると、親としても少し安心ですね。
・目や健康に配慮する
ゲームの画面を見続けることで、視力の低下が心配になってきます。また、プレイ中同じ姿勢をとり続けることで、姿勢の悪さや肩こりなども心配です。
・ゲームを行う場所を決める
部屋にこもってゲームをしてしまうと、ゲームの内容や時間などを把握することが難しくなってしまいます。リビングなど、目の届く場所でゲームをするなどと決めているようです。
【まとめ】
お子さまの年齢が上がったり、友人関係が変わったり、新しいゲームが出たり、お子さまのゲームとの関係は常に変わっていくため、親は柔軟に対応をしていく必要があります。
大切なのは現状の子どもの姿に目を向けて、困った様子がないか、荒れていないかを観察し、本人からの話をよく聞いてあげることです。
弊社、株式会社NEQLIASには優秀なファシリテーターが在籍しております。
お子さまとの関わり方に関して、研修観点からお伝えすることも可能です!
お気軽にお問い合わせください。
【お知らせ】 2023年アドンチャーたいけん隊のご案内です!
こんにちは!
今回も、弊社が協賛する人財養成塾「Zest for life」様の、アドベンチャーたいけん隊の企画でございます!
開催日
・9月11日
・10月22日
・12月10日
・2月10日、11日
入隊を希望される方はぜひお気軽にご参加ください!!