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コラム2022年10月18日

ELCまとめ

人材育成は、いつの時代も企業の現在と将来を支える重要事項です。
現在は知識労働が当たり前となり、IT化が進む中で、
社員一人ひとりのパフォーマンスが企業の業績を左右する時代です。
学生においても同じく、学歴・成績に捉われず、
自身の考え方や行動で切り拓く時代に移り変わっていると言えます。
日常での経験を自身にとっての気付きや学びとして、次の成長につなげていけるかどうかです。
本記事では、経験を気付きや学びとして成長する「経験学習モデル(ELC)」についてまとめ、
利用のメリットなどを解説します。日常で学び成長する組織と人材を育てたい方はぜひご覧ください。

【ELC導入のメリット】

経験学習モデル導入のメリット
組織に経験学習モデルを導入するメリットは、大きく3つ挙げられます。
1.社員が気付きを得ることができる
経験学習モデルを導入することで、社員それぞれ日々見落としがちだった、
気付きを得ることができるようになります。
気付きは社員の能力や担当業務における生産性の向上に結びつくだけではありません。
別の業務を担当する場合にも、気付きを活かして効率的に行なうことができるなど応用が期待でききます。
2.経験学習モデルは年齢を問わず効果がある
経験学習モデルは、経験やポジション、いまの力量に関係なく使えるモデルであり、
全社横断的に導入できる学習体系です。
3.経験学習の習慣を身に着ければ、すべてが学習の機会となる
あらゆる経験が学習機会となることで社員の成長が加速していき、企業の発展にもつながります。
子供たちであっても、普段何気ない遊びの中で考え、
より効率良い方法を見出し、またよりより遊びをしていくなど成長へと繋がることでしょう。

【経験学習モデル導入時のポイント】
組織に経験学習モデルを導入する際のポイントについて紹介します。

・導入研修を実施する
経験学習モデルを導入して「日々の業務や学習の中で経験学習を実践しましょう」といわれても、
社員・学生にとっては意味がわかりません。
まずは、経験から学ぶことの重要性や経験学習の流れを理解するための導入研修を実施することが必要です。

研修では「経験→内省→概念化→実践」のサイクルやそれぞれの役割・やり方を学んだうえで、
実際の経験を題材にして、ワークショップ形式で経験学習のやり方を身に着けます。

経験学習モデルは誰もが無意識にやっているプロセスですが、
少し馴染みの薄い単語も出てきます。難しいものだと誤解されてしまうと導入が進みませんので、
わかりやすいレクチャーをできるファシリテーターに依頼することともお勧めです。

・実践の場を組み込む
経験学習サイクルを促進するためには、日常や教育に実践の場を組み込むことが不可欠です。
日常で、誰もが経験はしますが、不足しているのは「内省」「概念化」「実践」のサイクルを回す能力と機会です。
実践の場として組み込める施策をいくつか紹介します。

夕礼

日常における経験学習を効果的にするにはタイムリーさが重要です。
「内省」は「経験」から時間が経過しないうちにしないと忘れてしまいます。

そこで、お勧めするのが「夕礼」です。
その日を振り返って完了するという意味でも、夕礼で経験学習を実践することは最適です。

・日誌

日誌や日報、週報なども経験学習モデルの定着に活用できます。
記入する項目を経験学習モデルのサイクルを意識した設計とすることで、
日誌の記入=経験学習モデルの実践となり、社員・学生が自走しやすくなります。

経験学習を意識させる設計としては、以下のような設問を盛り込むことが有効です。

・今日うまくいったことは何か?
→よりうまくやる、成功を再現するポイントは何か?
・今日うまくいかなかったことは何か?
→もし、もう一度やるならどうするか?

「振り返って学びにつなげる」問いを日誌に盛り込むことで、
日常を学びにつなげる経験学習が回るようになります。
さらに、社員や学生が経験学習の考え方や習慣が身に着いて自走できるようになる点もポイントです。

・リフレクション研修

リフレクション研修とは、日常から離れ、一定期間の仕事や自分の働き方を客観的に振り返って、
内省することに焦点をあてた研修です。
学校研修も同じように、勉強以外の内容を行います。

この研修を受講すると、自身の成長や価値観を自覚したり、
また、考え方や行動パターンの課題などが見えてきたりします。
新入社員であれば、入社3ヶ月後、1年後、2年後など、節目となるタイミングで実施するとよいでしょう。
学校においては新入生のタイミングで取り入れることで、学年単位での統率から人間関係の構築が望めます。

また、新卒・中途を問わず入社3年、新しい業務に取り組んだり管理職になったりした3年後など、
マンネリ化や停滞が起こりがちなタイミングで、
業務から離れてしっかりと深く内省するリフレクション研修を活用することも非常に有効です。
マンネリ化や停滞を打破するためのリフレクション研修は、
しっかりとした内省へと導くために相当の力量が求められますので、
ファシリテーターへの依頼がお勧めです。

【効果的なELC実現のために】
今回、ELCについて3つの記事に分けて投稿させていただきました。
重要なポイントや導入のメリットは伝わったでしょうか。
日々の学校や業務の中では得られない体験を行うことで、
人材の更なる成長が見込めるのがこの総合体験学習(ELC)の最大のメリットです。
我々も学校や企業様に対し研修を行う中で、参加者の表情が変わっていくのを幾度なく体験しております。
その結果、成績が伸びたりスポーツにおいて結果が出たり、業績が伸びたりと良いご報告をいただいております。
このELCを効果的に実践するためにはファシリテーターの存在が必要を考えております。
弊社NEQLIASでは優秀なファシリテーターが在籍しております。

過去の実績やクライアント様のお声もございますので、
ご検討されている方はお気軽にお問い合わせくださいませ。