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コラム2024年6月14日

教育のトレンド?!ブレンドラーニングに触れてみましょう!

ブレンディッドラーニングの活用

 

皆様は「ブレンディッドラーニング」や「ブレンドラーニング」という言葉をご存知でしょうか。

現在、企業研修の効果を高めるためのアプローチとして、このブレンディッドラーニングという手法に注目が集まっています。今回は、ブレンディッドラーニングの特徴から、実施するためのポイント等を紹介したいと思います。

 

【ブレンディッド・ラーニングとは】

ブレンディッドラーニング (Blended Learning) は、集合研修やeラーニング、動画コンテンツなど、さまざまな学習方法を組み合わせた (ブレンドした) 教育手法です。それぞれの学習方法の利点を活かしつつ、欠点を他の方法でカバーすることで、効率的で効果の高い学習を実現できます。教育学の理論を背景に、テクノロジーを活用して学習効果の高いコンテンツを提供することで、柔軟かつ効果的、効率的な新しい時代の学び方へと繋がります。

 

【ブレンディッドラーニングの4つの要素】

一般的にブレンディッドラーニングは、集合研修とオンライン研修の組み合わせという認識の方が多くいます。
さらに、オンライン研修=eラーニングということでイメージは固定されている印象でした。
しかし実際はもっと複雑で、多様で、豊かな学びの手法であると考えております。4つの要素を含めてお伝えいたします。

 

・メディアミックス(学びの素材をブレンド)

動画、スライド、音声付きスライド、音声、写真、イラスト、資料、本、ブログ 、SNS

 

・アクティビティミックス(学習活動をブレンド)

講義、対話、チャット、投票、擬似体験(VR)、シミュレーション 、アンケート、テスト

 

・ラーナーミックス(学び手をブレンド)

グループワークやブレイクアウトの時のコミュニティ形成における学び手の組み合わせ。

それぞれのバックグラウンド、傾向、性格、能力などを考慮してブレンドする。

 

セオリーミックス(学びの理論をブレンド)

・認知科学、行動科学、脳神経科学、心理学、マーケティング論などをブレンドする。これにプラスアルファして文学や芸術学などもブレンドし、情操面からのアプローチとして感覚や感情に訴える。

 

このように詳細を見てみると、ブレンドされる詳細には多くの要素があります。そして、学び手を惹きつけ飽きさせないための、学びのデザインすることは重要となります。

 

【ブレンディッドラーニングの効果を高めるポイント】

ブレンディッドラーニングの効果を高めるための手法については、教育工学の領域で長い研究がされています。

 

・研修のデザインの重要性

ブレンディッドラーニングは、単にありあわせの動画コンテンツを視聴させ、それについて従業員に議論させるというものではありません。研修全体として、何を習得させたいのか、そのための知識やスキルをどのように分解し、習得するためにどのような単元が必要か、また、どのような課題に取り組ませるか、といった研修のデザインをしっかりと組み、オンライン学習の最初のトピックから集合研修の最後のプレゼンテーションまでを綿密に計画する必要があります。

 

・フィードバックを重視すること

コンテンツを与え続けるだけではなく、随所に双方向性を取り入れ、個々が発信した意見に対して他者の介入も含めることで学びの精度を上げていくことが望めます。

 

コルブの経験学習モデルという知られた理論がありますが、これはまさに「具体的経験→省察的観察(内省/振り返り)抽象的概念化(理論化)能動的実験(試行)」を1サイクルとしたもので、ブレンディッドラーニングではこの省察的観察の部分をオープンにし、多声的に内省/振り返りをするということも可能にしています。

コルブの経験学習モデルについて→https://neqlias.net/elc①体験と振り返り/

 

【まとめ】

ブレンディッドラーニングは「いいとこ取り」が成功のカギとなります。

それぞれの要素を理解し、オンラインとオフラインを含めた「いいとこ取り」をしながらデザインし組み合わせることが、「学び」にとって重要です。

例えば、事前にオンライン学習で知識を得て、研修当日はオンラインやオフラインでディスカッションをし、事後に再びオンライン学習で定着を図る。さらに、学んだことを職場で実践し、結果や気づきをシェアすることで、職場内でも知識を共有できます。

目的や効果を考え、オンラインとオフライン、そしてあらゆる要素の「いいとこ取り」をすることが、ブレンディッド・ラーニングの基本です。

弊社NEQLIASには学校研修や企業研修においてブレンディッドラーニングを熟知し経験豊富かつ優秀なファシリテーターが多数在籍しております。プログラムのデザイン設計から、ファシリテーションまで一貫してお任せいただくことも可能でございます。

高校や大学、企業様の実績を踏まえ、今抱えている課題に対してオーダーメイドのプログラムデザインができることも強みとなりますので、まずはご相談からお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。