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コラム2023年4月13日

これから重要な「経験学習」とは

以前、経験学習サイクルについて記事を書かせていただきました。
※前回の経験学習についての記事:https://neqlias.net/elp経験学習サイクルとpdcaの違い/

理論として存在し大切な内容だと感じてくださった人もいるのではないでしょうか。
ですが、我々も学校様や企業様に対して研修プログラムを実施させていただく際に、
この「経験学習」が実社会においてどれほど”重要”でどのくらい”求められていること”なのか、
深い部分まで浸透していないと言うのは実感しております。

今回は、この「経験学習」がどれほど重要で実社会においてどのくらい求められていることなのか、
少しでも多くの方に伝わるように記載できればと思います。

【とある大学の入学式】
昨日、東京大学において入学式の祝辞で興味深い内容がありましたので引用しご紹介させていただきます。

”大学内の教室での学びの大切さはもちろん、みなさんが社会のさまざまな現場に直接に触れあう機会を設けることにも取り組んでいます。コロナ禍での全面的な行動制限が緩和されて、対面での活動も増えてきていますので、ぜひチャレンジしてください。

この体験型の活動について、私は「学びを社会と結び直す」ことが大事だ、と言ってきています。いくつか例を挙げてお話ししましょう。
たとえば、学部学生が自ら国際的な学びや体験の計画をたて、その実践を大学が国際総合力として認定する「Go Global Gateway」という制度があります。

「自分で考え、選び、実行する」ところに特徴があります。

また入学直後に1年間の特別休学期間を取得し、ボランティアや就業、国際交流などの自主的な学外活動を行う「FLY Program」もあります。
全国各地の地域自治体に1カ月程度滞在し、課題を持ち帰って教員や仲間と相談しながら解決策を提案、実行してみるという「フィールドスタディ型政策協働プログラム」や、ダイキン工業との産学協創から生まれた「東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム」などもユニークです。
アメリカやタイなどの生産拠点の現場に東京大学の学生が滞在して、気候変動・環境・資源などの大きな問題を含む、ものづくりあるいはその地域のビジネスや文化のさまざまな課題に取り組むという、たいへん貴重な経験を得ることができるプログラムです。2021年からはソフトバンクと連携して実施するグローバル・インターンシップもスタートし、自分で見つけた社会課題を解決するアプリやサービスなどの開発を競う「ハッカソン」や勉強会、海外研修を通じてAIやデータ活用を実践的に学べる機会を提供しています。

みなさんも東京大学が用意しているこうした体験型の学びの機会を存分に活かし、教室の中での学びを越えて、自らの学びをより豊かなものにしていただきたいと思います。

誰もがワクワク感を持ち、のびのびと活動できる場として、私たちは「世界の誰もが来たくなる大学」を作ろうと考えています。
みなさんもどういう学生生活を送りたいのか、ぜひ自分たちの目線からアイディアを出してください。
また、東京大学が取り組む課題についても一緒に考えてみてください。
みなさんにも、グローバルシティズンの一人として知っておくべき地球規模の課題を正しく理解し、
その解決に向けて、共に考え、行動していただきたいと思います。

※引用元記事:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2023_01.html

この内容を拝見した際に、私が感じたことではありますが、
東京大学の凄さと言うのは、職員の方と学生さんが同じベクトルを向いて、大学全体で取り組んでいると言う点です。
自ら考え、行動する人は多い中、環境としてもサポートしバックアップをしてくれる環境であることは、
何よりも経験学習をより加速し成長できる環境と言えるのではないでしょうか。

すでに、大学入学というフェーズでこの経験学習のベースが出来ていないと取り組めない内容や、理解が難しい内容になってしまいます。

【社会においても重要となる経験学習】
自発的に行動できるようになると、業務効率が改善できるだけでなく、本人が仕事にやりがいを感じられるようになるなど、数多くのメリットがあります。
例えば、命令されたことしかしない「指示待ち人間」が多い場合、報告・連絡・相談の件数が減り、
いずれは大きなミスや事故につながる可能性もあります。職場に自発性のない社員を見つけたときは、早期の環境改善が重要です。   嫌々仕事をしても、仕事のパフォーマンスは上がりません。自分の作業方法が効率の悪いことに気付いても、改善しようとしないため、組織全体の生産性も低下します。
この「自発性」を養うことができるのも「経験学習」の重要なポイントとなります。

また、新人だけに求められるのではなく、
上司や役員などもレベルの段階を上げた部分で経験学習を活かすことが出来ます。

それは経験学習サイクルの中の「振り返り」を質を上げていくことです。
上司や役員の方の過去の”経験”をもとに、新人や部下の成功体験や失敗経験を一緒に振り返ることで、
良い方向へ導くことができます。

【まとめ】
引用をもとに少し長く記載をさせていただきましたが、
大学生活や仕事をする社会人においてこの「経験学習」というのは今後も非常に重要なものになると言えます。
近年様々な課題が我々を襲いました。人とコミュニケーションを取ることもままならない環境を数年と過ごしてきた中で、
この「経験学習」知っている、理解している、ベースを持っているでは、今後の自分の人生を左右する重要な分岐点になるのではないでしょうか。

弊社、株式会社NEQLIASではこの経験学習サイクルをベースとしたオーダーメイドの研修プログラムを実施しております。
課題点を伺い、少しでも改善に近づくための研修プログラムを行い経験学習サイクルのベースを作らせていただきます。
ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。