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コラム2023年2月3日

小1プロブレムと幼保小連携

【「小1プロブレム」とは?】

まずは、「小1プロブレム」の定義について確認します。

“第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたって継続する状態”
引用元:東京都教育委員会『小1問題・中1ギャップの予防・解決のための「教員加配に関わる効果検証」に関する調査の結果について』「第1学年児童の不適応状況」の定義 」


つまり、小学校にあがったばかりの子ども達の落ち着かなさが長いこと続いてしまう状態のことを言います。

入学してすぐは小学校の生活に慣れないこともあり、子ども達自身も不安や落ち着かないこともあるでしょうが、この状態が長期間続いてしまうことが問題となっています。

「小1プロブレム」が特に問題視されるようになったのは1990年代半ば頃から。

それ以前から「学級崩壊」は問題となっており、「小1プロブレム」はその一部だとみなすこともあります。

 

【「小1プロブレム」が起こる原因】
1プロブレムが起こる原因として考えられるものをまとめました。


・過ごし方にギャップが生まれる
1プロブレムは、保育園と小学校での過ごし方のギャップが根本的な原因とされているようです。 

具体的には次のようなことが挙げられるでしょう。

 

・遊びから勉強中心に変化する
ほとんどの保育園では、友だちや先生と遊ぶことが中心の生活を送っているでしょう。

しかし、小学校へあがると時間割に沿った勉強が中心のスケジュールへと変化します。
そのようなギャップに子どもは戸惑い、落ち着いて生活を送ることが困難になると考えられているようです。


・指導者の目が行き届きにくくなる
保育園に比べ、小学校では担任1人に対しての子どもの数が増えるケースもあるでしょう。

保育園よりも先生の目が行き届きにくくなるため、子どもが自由な行動を取りやすい環境に陥ってしまうことがあるのかもしれません。


・集団行動が増える
小学校では、休み時間以外のほとんどは子どもが一斉に授業を受けるなど、集団行動がメインとなるでしょう。

保育園で自由遊びを行う場面が多かった場合、子どもは小学校で先生の指示やルールに従って行動することに抵抗を感じてしまうのかもしれません。

 

・自分で判断して行動をする力が身についていない
保育園では、「次は〇〇をしましょう。」と保育士さんが子どもを促したり誘導したりする場面が多いでしょう。

対して小学校では、子どもが自ら授業の準備を済ませるなど、自分で判断しながら行動する場面が増えることが考えられます。

これまで以上に自主的に行動する力が求められることも、子どもが学校生活に慣れない要因の一つといえるでしょう。

 

・コミュニケーション力の低下
以前と比べて核家族化が進み、家族内でコミュニケーションをとるのが親や兄弟姉妹だけであったり、地域の人と交流する機会が減ったりして、子どもがさまざまな人と関わる機会が減少しているようです。 

そのため、子どものコミュニケーション力が低下し、小学校で集団行動に馴染めず、小1プロブレムを引き起こす要因となっているのかもしれません。

このように「小1プロブレム」は、保育園と小学校との生活のギャップが根本的な原因であることが伺えます。

 

【小学校では小1プロブレム対策をどうしている?】
小1プロブレムは、保育園や幼稚園での幼児教育から小学校への移り変わりに起こる問題として、多くの教育者たちの間で議論を巻き起こしています。幼稚園ではなかった多くのルールが、小学校入学と同時に出てくることで、子どもたちに大きなストレスを与えることは明確です。小学校ではどのような対策がされているかをみていきましょう。

 

・保育園・幼稚園・小学校の連携で小1プロブレムを解消

小1プロブレムは、子どもの将来に大きな影響を与えかねない大問題であるだけに、国をはじめとして教育の現場でもすでにいろいろな対策がとられています。その1つとして、幼児教育から小学校への教育へスムーズに移行できるよう、保育園、幼稚園、小学校が連携して対策を行っています。 

具体的には、保育園や幼稚園で、小学校を意識した「アプローチカリキュラム」を用意して、机と椅子に無理なく長い時間座れる経験などを積ませています。

小学校では、「スタートプログラム」を用意して、授業時間を短くして授業をわけて行ったり、学級の人数を減らして、教師の目配りが行き届きやすくする配慮も行ったりしています。地方自治体によっては、手のかかる子どものケアをするために、1年生のクラスに補助教員を配置する対策もとっているところもあります。

 

・小1プロブレム、家庭で行う対策方法は?

どのような子どもにも小1プロブレムが起きる可能性はあり、表面には出ていなくても、
小学校にあがったばかりの頃は、どんな子どもでも不安を抱えています。学校から帰ってきたら、今日起こった出来事について、やさしく聞いてあげましょう。子どもが理不尽な理由で先生に怒られたこと、お友だちにいじめられたことを伝えてきたときには、相手にクレームを入れることを考える前に、子どもに共感してあげることが重要です。その後で、どうしたらトラブルを解決できるか、一緒に考えてあげましょう。

 

【まとめ】

近頃問題になっている小1プロブラムは、幼児教育から小学校へ移る変化の大きさによって起こると考えられます。すでに教育現場でも、子どもの将来を左右してしまう深刻な問題であることが認識され、いろいろな対策がとられていますが、ご家庭で無理なくできることもありますので、教育にしっかり関心をもって対策しましょう。


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