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マインドフルネス教育の導入
「マインドフルネス」という言葉を聞いたことはありませんか?
マインドフルネスは、「今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にはとらわれないでいる心の持ち方、存在の在り様」と定義されています。
近年では教育やビジネスフィールドにおいても、学生・職場のメンタルヘルスケアにおけるストレス軽減や、集中力UPにも非常に役立つため、生産性向上のために取り組む教育機関、企業が増えている傾向があります。
【マインドフルネスとは】
マインドフルネスとは、今という瞬間に常に注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態のことを指します。「今、ここ」に100%心を向ける在り方だと言えます。
マインドフルネスの瞑想を行うことで、今この瞬間、自分の内側に怒っていることに100%注意を集中させて観察するための、脳や心のトレーニングを行うことができます。マインドフルネス迷走を行うことで雑念が消え、集中力を高め、不安やストレスを解消して心身のコンディションを整える効果も期待できると言われています。
【教育においてのマインドフルネス活動の目的】
教育におけるマインドフルネスには、「主に瞑想を通じて行う心と身体の総合トレーニング」のことです。過去や未来ではなく、今この瞬間に意識を向ける練習を積み重ねていき、ストレスや不安といったネガティブになる感情とうまく付き合えるようになるためという目的があります。継続的に実践することで、感情のコントロールがしやすくなったり、注意力や集中力、共感力が向上したりします。
特徴的な効果としては、精神的な疲労を回復させるだけでなく、緊張を和らげ落ち着けたり、集中力を高めてやる気を引き出せたりすることが挙げられます。
【マインドフルネスを実践するには】
1.静かな空間を見つける
マインドフルネスを実践しやすい、気が散らない落ち着いた場所を選ぶようにしましょう。
2.深い呼吸
ゆっくりと深呼吸から始め、息がどのように体に入り、またどのように体から出ていくかを意識するように行います。
3.ボディスキャン
身体の感覚を意識しながら、各部位に徐々に意識を移していく。
4.思考と感情を観察する
思考や感情が生じていることに気づくが、それらにしがみつかないこと。その代わりに、それらを認め、過ぎ去らせる。
5.五感を刺激する
視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚を意識し、多くの情報に触れましょう。楽しみにながら取り組むことも大切です。
6.感謝の実践
自分が誰に・何に感謝しているかを考える時間をつくることで、感謝の視点に気づきを与えます。これは、日々の生活の中でも感謝することは多く、気づくことで人生そのものに感謝するための一つの手段と言えます。
7.日常業務にマインドフルネスを取り入れる
このテクニックは、登校中や隙間時間など、さまざまな場面で応用することができます。マルチタスクをこなし、時間を効率的に使うことができるのも魅力です。これにより、生産性を高め、目の前の物事に集中することができます。
8.一貫した練習
一貫したルーティンを確立し継続することをお勧めいたします。毎日のルーティンの一部として取り入れることで、生活の規則的な部分となり、一貫性を保つことができるので目の前のタスクや物事を認識しより管理しやすくなるとされています。
【マインドフルネスのメリット・デメリット】
メリット
ストレス軽減
集中力の向上
記憶や判断力の向上
自分の気持ちをコントロールできる
精神が安定することによる対人関係のスムーズ化
などがメリットとして考えられます。
デメリット
多くの調査・実験がある中で、マインドフルネス瞑想においてはほとんどデメリットについて言及されている報告はありません。しかし、どのようなことにも良い面だけではなく悪い面はつきものです。マインドフルネスのデメリットとしては、
禅病
瞑想への依存
不安症状の促進
などが考えられます。
【まとめ】
マインドフルネスとは、自分の心の中や取り巻く環境をありのままに受け入れ、「今ここ」の瞬間に意識を集中することです。
この状態になるためのマインドフルネス瞑想は、「今、この瞬間」にいるために不可欠な注意力と集中力を養うことができるトレーニングであり、様々なメリットがあります。
マインドフルネス瞑想は、スピリチュアルな意味や精神疾患などの治療法としてだけでなく、あらゆる人にとって生活の質を高め、より良い人生を送るための手段となりうるものです。デメリットもしっかり理解しながら、最適なやり方で取り入れてみましょう。
弊社株式会社NEQLIASでは優秀なファシリテーターが多数在籍しております。
このマインドフルネスを理解し、継続的に楽しみながら行うことのできるアクティビティを通じて研修プログラムを行っております。
マインドフルネスの導入を検討されている、しかしどのようにすべきかまだわからないという方はお気軽にお問い合わせください。
デジタル・シティズンシップ教育について
現代の生活において、インターネットやスマホ、パソコンは必須となってきております。このようなデジタル環境に生まれた時から触れることの多い世代を「デジタル・ネイティブ世代」と呼ぶこともあります。しかし、このようなデジタル環境においては多くのトラブルや危険性があるため、今では学校において「情報モラル教育」が行われていることもあります。そこで、皆様は「デジタル・シティズンシップ」を聞いたことがあるでしょうか。今回の記事ではこの「デジタル・シティズンシップ」について触れていきたいと思います。
【デジタル・シティズンシップとは】
デジタル・シティズンシップとは、直訳すると“デジタル社会における市民権”となりますが、UNESCOが掲げる定義では「情報を効果的に見つけ、アクセスし、利用し、創造することができ、他のユーザーやコンテンツと積極的に、批判的に、繊細に、そして倫理的に関わり、自らの権利を認識しながら、オンラインとICT環境を安全かつ責任を持ってナビゲートできること」とされています。
これは、デジタル社会において積極的かつ責任を持って行動することを表しています。
【デジタル・シティズンシップ教育と情報モラル教育との違い】
デジタル・シティズンシップ教育は、学校で行う「情報モラル教育」と同じとされることもありますが、実際は本質的な部分が違っていると考えます。
情報モラル教育はどちらかというと“抑制“要素が強く、ネット上での大きなトラブルや問題から事前知識を得て危険回避し、ネット依存にならないような利用方法などの教育が行われております。これは現代のデジタル社会をある程度”怖いものだ“という前提で捉えており、子どもたちを守るために、「やってはいけないこと」を教えるという立場からの考え方だと思います。それに対し、デジタル・シティズンシップ教育は、デジタル社会において”どのように“することで、今のデジタル社会でよりうまく生きていけるかを考えるポジティブな捉え方だと思います。そのため、必要な能力を育て、自分たちで何が良くて何が悪いのかを考えさせる立場として教育を行います。つまり”自立的“にデジタル社会で過ごせるようにすることを目的としていると言えます。
【GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップ教育】
GIGAスクール構想は、生徒1人に対し1台の端末を活用します。これは生徒の情報端末が、これまで当たり前だった「複数人で使う借りもの」から「占有して使う自分のためのもの」に変化したと言えます。従来のICT環境としては、学校が管理していたためルールを提示し守らせる「抑制・他律」が主だったと言えます。しかし、これからは自立型として子どもたち自分で管理をしていくための「活用・自律」の教育が求められています。つまり、この考え方こそが“デジタル・シティズンシップ”そのものなのです。
GIGAスクール構想の推進やデジタル庁の設立をもあり、私たちの社会では今後もデジタルの進化が止まることはないでしょう。実際、デジタル化やICT活用にはマイナス面もありますが、マイナス面ばかりに目がいき抑制的になってしまっては結局前に進むことはできません。まずはマイナス面をしっかりと認識し、正しく活用するためにはどのようなことが求められているのか、どのように活用すれば私たちが幸せになれるのかとプラス面でどう考えるかが重要です。プラス面を意識し、ポジティブな行動変容を目指す学びこそが、デジタル・シティズンシップ教育の本質といえます。
【まとめ】
今回はこのデジタル・シティズンシップ教育について取り上げさせていただきました。確かに抑制をし、未然にトラブルや危険から子どもたちを守ると言う考え方も重要です。しかし、今後の生まれてくるデジタル・ネイティブ世代はより進化したネット社会へと飛び込んでいきます。そうした社会の中で、子どもたち自身で自立し自ら考え、どのように向き合って過ごしていくのか、ネットを活用するのかを理解する必要があると考えます。
弊社NEQLIASには優秀なファシリテーターが多数在籍しております。デジタル・シティズンシップ教育の考え方である「どのように考え、どのように活用するのか」を自ら考え行動へ移すと言う視点を持って研修を行っております。インプット型からアウトプット型の独自体験プログラム『VAPIONSプログラム』を行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。